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iPhone XSシリーズが発表された今だからこそ書く、iPhone Xの使い心地

新たに発売されるiPhone XS/XS Max/XRでは、いくつかのスペックの差異があるものの、すべての機種でディスプレイ側のデザインが変更されました。すなわち、ホームボタンの廃止です。

今年の秋に買い替えを検討していた7以前のiPhoneユーザーさんの中には、最新機種にすべきか、1世代前のiPhone 8にすべきか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。iPhone Xユーザーの私が、1年近く使用した“ホームボタンのないiPhone”の使い心地を紹介します。

ロック解除は指紋認証の方がスムーズ

セキュリティのみを考えると、顔認証「Face ID」の方が強力かもしれません。しかし使い心地という観点からすれば、私は指紋認証「Touch ID」の方が好きです。

ロック解除時、Face IDでは画面を一拍正視したのち、画面下部のバーを上に跳ね上げるとホーム画面が表れます。動作はカッコよくインパクトもあるのですが、顔認証時にほんの一瞬とはいえ構える瞬間があるので、「見る」→「指で弾く」という2つの動作が分裂しています。

一方、Touch IDは指を置いてすぐにロック解除され、そのままグッとボタンを押せばホーム画面に遷移するので、まさに「一連の流れ」。動作が分裂されず、ロック解除がスムーズです。

オンライン決済時も同じ動作なので、印象は変わりません。iPhone XのFace IDではちょっともっさりしている感覚です。ただ今回の新型iPhoneは顔認証の精度が上がったということなので、iPhone Xよりはスピード感を感じられるかもしれません。

狭額縁モデルの情報量は“気持ちいい”レベル

ベゼルレスのディスプレイが採用され、本体いっぱいに画面が広がったiPhone Xは、その情報量が大きなメリットの一つ。Webサイト閲覧ひとつにしても、ページそのものが手のひらにあるようで、非常に見やすくなっています。一般的なスマートフォン向けページが縦に長い以上、ディスプレイも縦に長ければ見やすいのは、自然なことかもしれません。

この感覚は、窓が大きい部屋を想像するとわかりやすいのではないでしょうか。家でなくとも、例えばどこかの先進的なオフィスビルなどに行くと、ガラス張りの広い空間がありますよね。広々、のびのびとした印象を受けるところですが、まさにあのような感じです。

感覚的なところが多分にあるポイントですので、ぜひお店にあるトライアル機で何らかのページを見てみてください。

ゲームは画面に対応できていない場合も

2018年7月以降に配信されているアプリ(それ以前から継続配信されているものも含む)は、AppleによってiPhone Xへの対応が義務づけられています。ゲームアプリでも「バンドリ!ガールズバンドパーティ」などの作品は、きちんと画面を広く表示させるようになりました。

一方で「Fate Grand/Order」など、既存のゲーム画面の外側にとりあえずフレームを埋め込んだだけのものもあり、きっちり「対応」させたとは言いにくい作品も。もっとも、iPhone Xシリーズは画面の大きさが特殊すぎるので、簡単に対応できるものでもないことは十分に理解する必要があります。

とはいえ、対応アプリは着実に増えています。特に「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」や「ときめきアイドル」など、キャラクターがダンスを見せてくれるアプリはその迫力や美しさも随一。

今回のiPhone新モデルは「A12 Bionic」というプロセッサにバージョンアップされています。毎秒5兆もの演算処理を行い、アプリの処理速度もアップするのだとか。iPhone Xの段階でも高スペックを要求する最近のアプリをサクサク動かしているので、ゲームアプリプレイヤーには特におすすめです。

写真の美しさに注目

最後に、画面の話からは外れますが写真についても書いておきましょう。iPhone Xには広角+望遠のデュアルカメラが搭載されており、写真の美しさには定評があります。このデュアルカメラはiPhone XS/XS Maxにも搭載されている一方、iPhone XRはシングルカメラです。

デュアルカメラの魅力を超ざっくり言うと、「ボケが楽しめる」ことにあります。写真に興味を持つと、やっぱり一眼レフで撮影した写真のような「背景ぼかし」に憧れますよね。このボケを簡単に出せる「ポートレートモード」を使えるのが、デュアルカメラを搭載したiPhoneの特長。人物はもちろん、フィギュアなどのモノ撮りにぴったりですし、あるいは背景をぼかすことで被写体に注視させるような使い方もできます。

ちなみにiPhone 8はシングルカメラですが、iPhone 8 Plusはデュアルカメラです。またiPhone XRはシングルカメラながらポートレートモードが利用できます。

参考
デュアルカメラモデルなら必携! カメラアプリ「Focos」でボケつくそう
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1806/07/news128.html

iPhone XR、シングルカメラで背景のぼけた写真が撮れる理由
https://iphone-mania.jp/news-226121/

あまりディープな点には言及しませんでしたが、普段iPhoneを使っている上で多く触れるであろうポイントについて記しました。ぜひ、新しいiPhoneを選ぶ参考にしてみてくださいね。

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