イベントレポート

まったく光がはじまらなかった南條愛乃さん「光のはじまり」トークイベント

ありがたいことに当選しまして、九段下は科学技術館・サイエンスホールに行ってきました。

司会はNBC Universal Entertainmentの西村さん。登壇時の客席の静かさに驚いていらっしゃいましたが、南條愛乃さんのイベントの雰囲気はこんな雰囲気が板についてきたように思います。個人的には大好きです。

ただ、反応がないのはやっぱり緊張すると南條さん。昨年のバースデーライブも、ステージに登場しても拍手などがなく、バンドメンバーとともに緊張していたのだとか。みんな一人で来ているからアウトプットしにくいのだろうとご本人は分析していましたが、確かにステージ側からするとやりにくかろう……と自分の経験でも思います。

 

汗腺の話

「光のはじまり」トークイベントの前に行われた「一切は物語」トークイベントで、西村さんが話したがっていたという「イタリア人の汗の話」。南條さんはあまり汗をかかないという話題で披露したかったというこれ、正確には欧州人の汗のお話でした。

ジローラモさんなどは素足に靴を履いていますが、欧州の人は日本人と比べて足の裏の汗腺が何十分の一しかないからできることなのだそうです。「南條さんは欧州人なの?」なんて話も出ていましたが、当の南條さんは細くて強い髪を「ヨーロッパ人っぽい」と言われたことがあるそう。

……と、こんな感じで始終「光のはじまり」とは関係のない話題でいっぱいの、南條さんらしい自然体なトークイベントでした。「3連休は制作側としては納期がキツくなる」「(がむらしゃになったことあるんですか? の問いに)20代は仕事をがんばった。ゲームはもっとがむしゃらな人が周りににいるし、周回プレイもすぐ飽きてしまう」「ほしいロボットは“全”全自動ロボット」「四次元ポケットの素材って何?」「小学生の時に中村玉緒さんと同じ誕生日と知って、当時はショックだった」などなど。

イベント中は都度都度「サントロワ∴」ディレクター・土井さんのモノマネが入ったのですが、それが妙におもしろくて。まったく存じ上げないのにおもしろい、土井さんの魅力に気づいたイベントでした。

 

「サントロワ∴」制作陣からの賛辞

3rdアルバム「サントロワ∴」発売直後とあって、トークイベントの終盤はアルバムの話題に。

今回は女性クリエイター陣が曲を書いたのですが、「南條だから」とやらせたいことがどんどん出てきてしまい、“自分が作ったものの中で難易度No.1”という曲が集まったそうです。

奥華子さんが作った曲「逢えなくても」など、もはやフリージャズの世界。しかし南條さんはクリックなしできちんと歌を乗せ、それに奥さんはいたく感動したのだとか。当の南條さんは「歌いやすかった」とさらり。「わけわからん変拍子もついていく」とは西村さんの弁ですが、まさに“天然の天才肌”。ちなみに南條さん自身は理論的には分かっていないと話します。

こちらもかなりの高難易度になった、東京藝術大学を主席で卒業した未知瑠さんの「OTO」。作ったご本人も「これは歌えない」と思っていて、南條さんも「新鮮だけど不安だった」というこの曲も、歌を聞いた未知瑠さんが「すごい! 歌ってる!」と驚いたのだとか。

制作陣からの期待や賞賛の声を伝え聞いた南條さんは「とても良い気分」と満足げ。最後は、「(9月から始まるツアーは)5周年を感じられるツアーにしたい」というメッセージで、イベントは締めくくられました。

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