リトルバスターズ!第17話「誰かにそばにいて欲しかったんだ」感想

litbus17

 

 いぃーやぁー! リトバス感想が遅れていてあたふた。最速放送ではもう葉留佳ルート終わっているというのに。何週遅れかで観ていらっしゃる方、また葉留佳編の復習をという方、ぜひ読んでみてください。

 

 

リトルバスターズは家

  ここまで「リトルバスターズ!」を観てきて思うに、リトルバスターズは言わば「家」なのです。

 

 小毬ちゃんの時は、傷ついた小毬ちゃんをみんなで介抱し、治してあげました。美魚の時は、迷子になった美魚を探し出し、連れ戻してきました。外で傷ついた人を迎え入れて手当し、いなくなった者は必死に探す。さながら恭介が父、理樹くんが母の「家」です。今回の葉留佳にとってもそうでした。

 

 「僕は妹に恋をする」でも扱われた、異父重複受精。現実世界でもポーランドなどで実際に起こっていることで、葉留佳と佳奈多はこれに該当する双子です。小さい頃から比べられて育ち、ことごとく「負け」続けた葉留佳は、犯罪者となった三枝晶の娘とされます。両親もおらず、幼い頃から誰一人味方がいなかった葉留佳。今回の事件で、またみんなが自分を軽蔑すると思い込みます。

 

 しかし、リトルバスターズの面々はそうではありませんでした。「お前が欠けたら困るんだ。俺達にはお前が必要だ」という恭介の言葉は、リトルバスターズの総意です。今まで自分しか自分を支える人がいなかった葉留佳が、初めて居場所を手に入れた瞬間でした。居場所とは、他の人がここにいていいと言ってくれる場所です。そのままの自分を受け入れてもらえる場所です。

 

 葉留佳がシフォンケーキを焼いている時に、陰口を叩かれるシーンが象徴的でした。陰口を言う女生徒へ威嚇する鈴を、「ちょーっとまったぁ!」と明るくなだめる葉留佳。他で何を言われようと、自分を肯定してくれる人たちがいる。だから、大丈夫。葉留佳は帰る「家」を手に入れたのです。

 

葉留佳と佳奈多の「家」

 帰るところがあるからこそ、一歩踏み出せる。これは誰でも同じですね。今まで耐えるばかりだった葉留佳は、三枝晶に会いに行こうと、恐らく人生で初めて核心に向かおうとします。

 

 居場所を手に入れたとはいえ、理不尽な扱いを受けていることに変わりはありません。ならば、そのような扱いを受ける理由が本当に自分にあるのか、知りたいと思うのは自然なこと。

 

 しかし、当の三枝晶は本当のことを教えてくれなかった。残る手がかりは、佳奈多だけ……。

 

 夜の校舎で出会った理樹に、佳奈多は問いかけます。「幸せの量は一定だと思う?」。この世の幸せと不幸の量は一定で、自分が不幸な分、誰かが幸せだと思ってしまう。

 

 これは葉留佳のことを暗に示しているのだと思います。幼少の頃から蔑まれ続けた葉留佳は、その分、佳奈多がいい思いをしていると思っている。本家に手厚く迎えられていると思っている。でも、実はそうではないと佳奈多は遠回しに言っています。敵をいくら作ろうが平気な強い佳奈多が、不器用に見せた弱音だったのかもしれません。

 

 「他人を救いたいなんて何様なのかしら」と佳奈多に言われた理樹があっさり引き下がったのも、ここが見えたからでしょう。つまり、佳奈多もまた、葉留佳と同じく「家」にがんじがらめにされている。リトルバスターズとは全く意味の違う「家」。それは、理樹がたった一人でどうにかできる相手ではないのです。

 

 しかし葉留佳も佳奈多も「家」を敵視しているのなら、お互いが望むものや感情に共通するものがあるのでは?
 というところでまた次回。そして佳奈多が葉留佳に変装することの真意とは!?
 佳奈多ががんばってあの声を出していると思うとちょっと可愛いぞ!

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