幸運な御縁があって、前回に引き続き楠田亜衣奈さんソロイベントに行くことができました!
ダンスや朗読、歌などを披露した前回とは打って変わって、今回はほぼ歌がメイン。それもバンドサウンドで演ってくれたのが、僕にとってうれしいことでした。開演前、ステージに並ぶ楽器類を見るだけでもうワクワク!
そんな「さんくっすん祭り」1日目の感想をお届けいたします。
セットリスト
そばかす(JUDY AND MARY『るろうに剣心−明治剣客浪漫譚−』OP)
少女S(SCANDAL『BLEACH』OP)
嵐の中で輝いて(米倉千尋『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』OP)
again(YUI『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』OP)
No, Thank You!(放課後ティータイム『けいおん!!』ED)
走りだそう!(天使真央(内田真礼)、皇紫音(三森すずこ)、天使恵(宮本侑芽)、綺羅々・バーンシュタイン(荒川ちか)『GJ部』ED)
ウィーアー!(きただにひろし『ONE PIECE』OP)
じょいふる(いきものがかり「ポッキー」CMソング)
Rolling star(YUI『BLEACH』OP)
君が好きだと叫びたい(BAAD『SLAM DUNK』OP)
secret base 〜君がくれたもの〜(ZONE『キッズ・ウォー3』主題歌)
瞬間センチメンタル(SCANDAL『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』ED)
笑顔に会いたい(濱田理恵『ママレード・ボーイ』OP)
LOVELESS WORLD(μ’s『ラブライブ!』イメージソング)
この合間にMC込の別コーナーが入りました。3回くらいあったかな? 順番に「言ってほしいセリフコーナー」、「プレゼントコーナー」、「『じょいふる』の振りの練習」だったはず! 言ってほしいセリフはライブ前のアンケートでお題を募集。プレゼントコーナーは、サイン入りTシャツ3枚を席番号で抽選、その後全員でサイン色紙を賭けてのじゃんけん大会。当選者には、楠田さんから賞品を手渡し! となっていました。
楠田さんの歌
自分がバンドをやっていて、また歌もやっていることもあり、楠田さんの歌を楽しみながらもついつい色々とステージを観察してしまいました。
楠田さん、正直に言って決して音域が広いわけではないんです。喉を使う歌い方なので、そこまで響かせることもない。たまにコーラスの女性に声が負けていることも……。その中で光っていたのは、『again』、『Rolling star』、『secret base 〜君がくれたもの〜』、『瞬間センチメンタル』でした。恐らく、ヒットする音程と、喉があったまるタイミングを迎えたのと、両方の要素が重なったのかなと思います。
「ヒロインが同んなじ名前のアニメの曲」……これは『嵐の中で輝いて』やろなぁ
— ばかいぬ⇔僕ラブ5ラブライブ!考察本 (@bakainu) September 6, 2014
ホントにそうなったら、好きな曲だから嬉しいわ(*´∀`*)
— ばかいぬ⇔僕ラブ5ラブライブ!考察本 (@bakainu) September 6, 2014
……正直、合うかと言われると僕のイメージでは合わないのだけれど、だからこそ逆にどう仕上げてくるのか楽しみでもある。
— ばかいぬ⇔僕ラブ5ラブライブ!考察本 (@bakainu) September 6, 2014
『嵐の中で輝いて』はうれしかったなぁー! メルマガで「ヒロインが同んなじ名前のアニメの曲」と言っていたので、もしやアイナ・サハリンかと期待していたら、ドンピシャ! この時は会場の盛り上がりもひとしおでした。上のようなTweetをしたのですが、正直仕上げ方とか全然気にしないくらい乗っちゃって……ということは、好きな曲を他の人が歌っているのを聞いても、何も気にならないくらいの仕上がりだったってことですね。
バンドは4ピース+1コーラス。下手からKey.→Gt.→Dr.→Ba.→Cho.の順番でした。もうとにかく、音でもその姿でも耳と目を惹いたのが、キーボードの「いまじゅん」こと今井隼さん。アニサマに出ていらっしゃったほどの実力者なのですが、拝見するのは今日が初めてでした。
とにかく弾きながら動く動く! キーボードってこんなに動けて、こんなに目を引くことができるんだって驚いてしまいました。ああいうタイプのキーボードは初めて見たかもしれない。弾いてないときも手拍子を促したりして、会場の盛り上げに貢献されていました。アニソンはキーボードがあると再現度が格段に上がるので、アニソンライブ界にいまじゅんさんのようなキーボーディストは貴重ですね。またぜひ見てみたいなぁ。
「自分の歌」がないということ
イベントそのものはすごく楽しみでしたし、実際とても楽しむことができました。……いや、ちょっと違うかも。楠田さんのイベントはいつも楽しみであると同時に、“子どもの初めての学芸会を観に行く親の気分” もあるんです。「大丈夫かな、がんばれがんばれ、応援してるよ……!」みたいな。失礼な話ではありますが、でもこれも彼女の魅力なのだと思います。危なっかしいけど、その分、見守りたくなる……非常に “μ’s的” ですよね。
もしかしたら、「自分の歌」があれば、こちらもある程度予想できるので、そういうことは思わなかったかもしれません。残念ながら楠田さんには、個人名義の歌はまだない。けれど、それが楽しみにもなるのです。今回、「じょいふる」をやることをラジオで言っていた以外には、具体的な曲名はまったく出ていませんでした。楠田さんの声で何が歌われるのか、想像したり期待したりしていたのは僕だけではなかったはずです。
楠田さんの声というと、これほど贅沢なライブイベントもなかなかないでしょう。やっていることは、ざっくり言えば僕らと同じ「アニソンコピーバンド」なのです。しかし、プロの声優さんの声で、もっと言うと好きな人の声で種々様々な歌を聴けるというのは、「自分の歌」がない今だからこそ。その意味では本当に贅沢な時間を過ごさせていただいたと思っています。
中でも楠田さんソロの『LOVELESS WORLD』を聴けたのは贅沢の極みでした。ただでさえ『ラブライブ!』曲をバンドサウンドで聴ける機会は限られている中で、しかも『LOVELESS WORLD』を聴けるなんて! この曲をラストに選んだあたり、何かしらの思い入れがあるのかなと感じられたこともまた嬉しかったです。
この曲はCメロで「愛なの」という歌詞があるのですが、ここを聴いたとき、「ああ、少なくとも今だけは『亜衣奈の』曲だなぁ」なんて思いながら聴いていました。
グッズ!
物販はパンフレット、卓上カレンダー、タオマフを購入! 見て楽しめて、使えるグッズを予算と相談しながら選びました。Tシャツやチップくんぬいぐるみも迷ったのですが、結果的にこの3点でかなり満足しています。右は来場者プレゼントのポストカード。日によって写真が変わったりするのかな?
パンフレットの楠田さんもいい写真が多くてステキでした。でも、退場の際に楠田さんがお見送りしてくれたのですが、やっぱり間近で見る方が美人だよなぁ……。
最後に。楠田さんライブ中、歌詞が飛んじゃったことが何度かあったんです。初日ということもあったのでしょう、歌っているときもほぼセンターから動かなかったことからも緊張が伺えました(欲を言えば上手、下手に動きながら歌うところも見たかった)。MCに入って「歌詞飛んじゃいました、すみません!」とか、もしかしたら言っちゃうかなと思ったんです。
楠田さんは言いませんでした。
プロとアマチュアを並べてしまうのも失礼な話なんですが、アニソンコピーバンドのライブだと結構いらっしゃるんです。MCで、「途中、歌詞間違えましたが……」「ちょっとうまくやれるかわからないんですけど」みたいに、自分を卑下してしまったり、言い訳してしまう人。
僕はこれ、絶対にやっちゃいけないと思っています。だって、シェフが「ちょっと味付けミスったかもしれないんですけど」って言って出してきたお料理を楽しむことはできないでしょう? そこはもう、「こんなに楽しい僕の/私の歌を聴いてくれ! 絶対楽しいから!」でいいんです。ステージに立つなら、退路を断って「なりきる」ことが絶対に必要なんです。
「プロ・楠田亜衣奈」を見せてもらった気がしました。自分の見る目のなさを反省すると同時に、改めてこの人をリスペクトし、応援していこうと思ったた次第です。
来年、3回目のソロイベントがありますように! また同じ場所でやってほしいですね。マウントレーニアホールが楠田さんとくっすんサポーターの「ホーム」になるといいなぁ。