うちの玄関に置いてある、松岡修造さんの日めくりカレンダーです。毎日出かける前にめくって読んでから家を出るのですが、ここ2日は不精して30日からめくっていませんでした。
今日のライブから返ってきてふと見ると、ああこれはμ’sのことだなと思ったんですね。
夜空に咲く美しい花火を見ると、感動するよね。僕はこう思うんだ。
あの花火玉には、「人を喜ばせたい」という職人さんの本気の思い、
大切に受け継いできた伝統の技術がギュッと詰まっている。
それが夜空いっぱいにはじめるから、感動するんだと。
君も人には言わないけれど、
一所懸命創り上げた花火玉を、心の中に持っているはず。
時が来たら、それを空高く打ち上げてみよう!(引用:松岡修造 日めくりカレンダー)
打ち上がった花火
修造さんの言葉を借りれば、今日のライブはμ’sという“職人”が、本気の思いを込めて「一所懸命創り上げた花火」を空高く打ち上げてくれたライブでした。
さいたまスーパーアリーナという場所に咲いた、大きな9色の花火。そこには、修造さんの言うとおり「人を喜ばせたい」という思いが詰まっていて、それが花開いたときに僕らは感動するんだと、改めてこのカレンダーに教えていただいた気持ちです。
でもそこには、「倒れそうな」努力があったに違いありません。
倒れそうな努力と“今”という時間
感想を語るMCで南條愛乃さんが「倒れそうになったけど、このまま倒れてもいいやという心境もあった。でも『僕らは今のなかで』で、やっぱり倒れるわけにはいかない気持ちになった」という主旨のことを話されていました。これ、比喩のようでいて、あながち誇張表現でもないと思うんです。
三森すずこさんもおっしゃっていたように、新曲がいくつもいくつもある中、それぞれのお仕事をこなしながらのリハーサルだったでしょう。しかも、1日目と2日目では異なる演出も多々ありました。入れ替わった曲、登場順が変わった曲もあり、別のライブと言っても過言ではない――いえ、その通りなのかもしれません。
久保ユリカさん、徳井青空さんが強調していたように、ライブというのは今この時間をともに過ごせる全員にとって、本当に唯一無二の時間。“唯一無二”であることを、μ’s2日間、2回のライブひとつひとつを通して表現してくれたように思います。
これは、「ラブライブ!」の根幹にある、この作品のフィロソフィーなんです。
アニメ2期では、9人で過ごせるかけがえのない“今”という時間を全力で駆け抜ける、というテーマがありました。アニメの中ではあの9人の時間だったけれど、現実ではμ’s、スタッフの方々、観客、みんなで過ごす“今”という時間になります。それを大事にしたいと思いながら、9人、そしてレッスンの先生やスタッフの方々は「倒れそうな」努力を重ねて、この2日間に“今”という時間を用意してくださったのではないでしょうか。
作品の中に横たわるフィロソフィーをいつも大事にしながら、常に新しいモノを用意して僕らを楽しませてくれる。久保さんのネジの話ではありませんが、μ’sやそれに関わる方々全員が、僕らにとって“Happy maker”なんですね。
Sensationの体現者
実は、僕の中ではハピメとキラキラがまだしっくりきてないんだ。2曲ともキラキラしすぎててるように感じられて……うーん? て。でもライブパフォーマンスでそれが覆らないかなって期待させてもらっている。
— ばかいぬ (@bakainu) January 30, 2015
ライブ前にこんなTweetをしていまして、今日「KiRa-KiRa Sensation」を聴いていてふと思ったんです。
乱暴に言えば、アニメは創作物であるゆえに「仕組める」。逆算できると言いますか、サクセスを演出することは可能ではあります。でも、生身の人間の人生を仕組むことは誰にもできません。
しかしながら現実のμ’sは、画面の向こうのμ’sと本当に同じ成長の一途をたどっています。500枚のCDを手売りしていた頃から、ゴールドディスク認定を受けるまでに至っているのです。そう考えると、この曲は穂乃果たちμ’sのほかに、新田恵海さんたちμ’sの思いも表現された歌詞なんじゃないかと実感できるようになっていきました。
このプロジェクトは5年目を迎えていますが、5年前のプロジェクト始動当初って最年長でも25歳、最年少に至ってはまだ高校生です。ハタチになったばかりの子、大学を卒業したばかりの子も。そんな年から少しずつ少しずつ積み重ねてきたことを思うと、やっぱりこの曲は彼女たちにしか歌えない曲なんだなと、聴いていて感じました。
それはきっと、μ’sがμ’sの体現者だからなのでしょう。
のびのびと踊る希
「ずるいよmagnetic today」「好きですが好きですか?」「そして最後のページには」……2日目も印象に強く残るシーンが多かったですが、僕にとって一番感動的だったのは「どんなときもずっと」の間奏です。
ステージ最上段でのびのびと踊る楠田亜衣奈さん。絵里に教わったのか、2日間ともバレエステップをたくさん繰り出していた“希”でしたが、このシーンは本当にやりたかったことができた希の心象が、まさにこれこそ体現されたかのようで、もう本当に心の底から実感を込めて「希、よかったねぇ」と声に出してしまうほどでした。
希といえば、今日行われた楠田さんのバースデーサプライズ。思わぬ演出に涙ぐむ楠田さんを見て、こちらも思わず微笑んでしまいました。僕の席はメインステージ対面の400レベルど真ん中だったのですが、センターの高段から会場全体が見渡せて、楠田さんの「ふーっ」に合わせてローソクを模したサイリウムが消えていく光景は、本当に綺麗でした。あの席で、また楠田さんの誕生日をお祝いすることができて本当によかったです。
最後の1年の覚悟
2期1話で卒業を扱うと知ってから、いつ終わりと言われてもいいように覚悟だけはしてきました。とはいえ映画もファンミーティングツアーも控えている中、今回はさすがにないだろうとも考えていました。
ただ、次のライブは最後と言われてもおかしくないと思っています。
それぞれの仕事も増えてきましたし、その中でみんなに会いに行くファンミーティングツアーをやり、集大成として劇場版、そしてライブをやる……と考えても不思議じゃないような気がするのです。日にちも場所も明かされなかった次のライブ、最後はドームで! なんてちょっと身構えすぎかもしれませんが、引き続き覚悟を持ちながら、「Next Winter」を心待ちにしています。
なんて、最後はついシリアスになってしまいましたが、μ’sの楽しさがこちらにも伝わってきた、すごくステキなライブでした。演者が楽しそうなのが、本当に楽しいライブなんですね。Blu-rayで見返すのがとても楽しみです。
参加された皆さま、お疲れ様でした。この時間を創り上げてきたスタッフの方々、そしてμ’sの皆さん、とびきり幸せな“今”を、本当にありがとうございました!
二日間のレポートお疲れ様です。
自分はURLに張りましたが、LVのみで参加しました。
でも繰り返し言いたい。
前回を大きく越えた!そう感じるには余りあるほどの圧倒的なものでした。
キャストたちがステージに立つ機会は一体後何回あるのだろう?という疑念、
まったくその通りだと思います。
でも、μ’sに出会えて、本当によかった。そこまで人生長く生きてるわけじゃないですが、
間違いなく、彼女らの活動に触れている今が幸せです。
くっすんのバースデーはなんと言うか、してやったり、と思ってみてました。
それでも泣きましたけど。
しかし、うらやましいです。400LVの席、4thの時に当たったんですけど、
おっしゃるとおりで、スノハレの落ちサビからのUOがすごい印象を本当に味わえる席でもあるんですよね。
文章から、ああ、そうなるよね!って分かりました。
LVでも大体400あたりからの視点で全体を映していたんですが、
現場ならなおさらいいものだったと思います。
今度こそはチケットを取って会場に行きたいと思わせる、今回のライブでした。
そんな思いを再認識させてくれる文章をありがとうございます。
最後に、ばかいぬさんに刺激されて書き上げた拙い文章を読んでくださり本当にありがとうございます。
今度は、オフで直に言葉を交わしてみたいです。それでは、また。次のエントリ楽しみに待っています。
おお、やっぱりあのツカサさんだったのですね!
いつもお読みいただき、またコメントもくださって本当にありがとうございます。
僕もツカサさんと同じく、4thよりずっと好きになった5thライブでした。
3rdとはベクトルが違うけれど、同じくらい高レベルなライブだったと思います。
ラブライブ!、好きになってよかったって心底思える時間でしたね。
400レベルのあの席は、おっしゃるとおりスノハレやくっすんの時に、そのすごさを味わえました!
一番いい席、そして一度立ってみたい席はステージの上なんですが、あそこは本当にがんばった人しか
立てない場所だよなぁと思いながら観ていました……でも一度サイリウムに囲まれてライブしてみたいw
こちらこそ、ステキな記事を読ませていただきありがとうございました! うれしかったですよ〜!
ぜひぜひ、オフか何かでお会いしたいですね! その時を心待ちにしています(*´∀`*)