イベントレポート

早稲田祭2014「内田教授・楠田教授の特別講義 in 早稲田」に出席してきました

 早稲田祭は毎回芸能人もさることながら、アニメ界の旬な方、有名ドコロの方も毎年かなり多く呼んでいます。僕が在学中の時だけでも、影山ヒロノブさん、野沢雅子さんといった大御所の方から、井上麻里奈さん、榊原ゆいさんなど当時売り出し中の方々まで、学祭イベントを見させていただきました。

 そんな早稲田祭に、内田彩さんと楠田亜衣奈さんが来る! 母校に大好きな方2人が来るだなんて、ものすごいメモリアル! 残念ながら自分ではチケットが当たらなかったのですが、マリノスサポーターの友人である白井よーむ君(@shiraiyoumu)のおこぼれに預かり、講義に出席することができました!

 題して「内田教授・楠田教授の特別講義 in 早稲田」。今日はこの講義の“レポート”を提出いたします。(当然ながら、「」の中の言葉は一言一句同じというわけではありません。ご了承くださいね。)

 

「こんにちすごーい」

 講義の“出席者”から盛大な拍手で出迎えられたお二人。大学の教室でのイベントは初めてだったでしょうか? 会場を見て、内田さんは「こんにちすごーい!」と挨拶もそこそこに驚嘆の声。楠田さんも「坂になってるんですか!」と、教室の形状に驚かれていました。

 教室にはゆうに600人を超える出席者が。聞いた話では、チケットの倍率は10倍くらいだったとか。普段の授業でも、教室があんなに人でみっちり埋まったのは見たことがありません……!

 内田さんは「高卒で専門学校へ行ったので、こんな学祭は初めて。大きな文化祭の雰囲気を楽しんでいます」、楠田さんは「あれだけの出店があるのがすごい。楽しみたいです」と今回のイベントへの意気込みを語っていらっしゃいました。

 いよいよ、特別講義スタートです!

 

 

1限目「お悩み相談」

 チケット抽選申し込みの際に応募者から募集したお悩み相談に、教授のお二人が答えていくコーナー。

 ここで内田さん、楠田さんは自前の黒縁メガネを着用。“教授感”を出すためとのことですが、運営側から「メガネを必ず持ってきてください、必ず」と強く念を押されたようです。これには会場からも大きな拍手が! お二人とも本当に似合っていらっしゃいました。

 普段からおしゃれな二人の今日のコーデは、内田さんがホワイトのトップスにグレーのベレー帽、楠田さんは黒のスカートにエリチカブルーのニット、黒のハットというものでした。なんかこう、いかにもなワンピースとか着ずにキレイ系でまとめてくるところ、すごく好みです。ちょうどお写真も上がったので引用しちゃいましょう。

 さて、お悩み相談の方ですが、これまた種々のお悩みが寄せられました。この冬、男性に着てほしいコーデは、との問には「本人に似合っていれば。モード系がいい!」とは内田さん。「ダッフルコートにマフラー」と具体的なアイテムも出てきたのは楠田さん。

 寝相が悪いのでどうにかして綺麗に寝たい、という相談には、「もはや無理」「しょうがない」とお手上げ?の様子。ちなみに内田さんご本人もご母堂もスッとまっすぐなまま寝るらしく、「遺伝なのでは」というお話も出ていました。

 仕事で地元を離れてホームシック、という相談を持ちかけた方は、会場にいらっしゃっていました。楠田さんが「今日大阪から来た人は?」と呼びかけると、なんと相談者のすぐそばに4人5人! 「今日友達を作って帰ろう!」という内田さんの提案に、イベント後きっとお乗りになったことでしょう。こんなミラクルもイベントの醍醐味ですよね。

 バイトが夜中に終わると、ついお腹がすいてしまう。そんな時にどうしますか? というお話。自分たちも仕事が夜中に終わることが多く、その時は「私はそのまま飲みに行っちゃう」(内田さん)、「私も食べちゃう」(楠田さん)。ではそのプロポーションはどうやって……?

 「私たちは普段動いてるから! ダンスとかしたらいいんじゃないかな!」(内田さん)

 なるほど……!

 

 

2限目「学力テスト」

 さまざまな分野からの問題にその場で回答する学力テストのコーナー。ここからポイント制になり、勝った方は後ほど行われる「言ってほしいセリフコーナー」で、6つあるうちから先に3つセリフを選べるというレギュレーションです。

 最初の問題「『言質』の読み方は?」に二人とも不正解という、ちょっと不安を感じさせる出だしでしたが、「東京タワーとスカイツリーの高さの合計は?」の問に楠田さんが見事正解! 「この人(大隈重信)の名前は?」には内田さんが正解するなど、だんだんとエンジンがかかってきます(ちなみに楠田さんの回答は「稲造」)。

 「『私は声優です』を英訳してください」の問題には楠田さんが英会話を習い始めたことが実を結んでかパーフェクトな回答! 内田さんも冠詞がないだけでほぼ正解でした。

 ちなみに「来年の干支を描いてください」という課題に、内田さんは普通に未を描き、楠田さんが1年間違えて午を描いてしまう一幕もありましたが、これが後に見事な“つながり”を見せます……!

 

 

3限目「大学生用語チェック」

 大学生がよく使う言葉の意味を3択から選ぶ問題。

 1問目は「爆アド」。2問目は「ワンチャン」。ワンチャンはともかく、「爆アド」の意味わかりますか? 僕はわからなかった……。

 なんと「爆発的アドバンテージ」の略なんだとか! でもよーむ君曰く「普通の大学生じゃなくてカードゲーマーがよく使います」だそうです。勉強になったわぁ……。

 問題は2問だけでしたが、その後お二人が大学生役になって大学生用語をふんだんに盛り込んだ台本を朗読する場面があり、むしろこちらの方がメイン。ちょっとわざとらしく演じたこともあって、普段聞けないお二人の声と言葉を堪能できました。

 

 

4限目「特別講義」

  与えられたテーマに対して1分間熱く語る「特別講義」のコーナー。なんとお題は「楠田亜衣奈」「内田彩」! もちろん自分自身ではなく、相手について。

 個人的にはこの日一番おもしろいコーナーでした。なかなかお互いについての言葉って聞けないじゃないですか。内田彩から見た楠田亜衣奈、楠田亜衣奈から見た内田彩、こんなふうに見えていたようです。

 

  • 内田彩→楠田亜衣奈

 「楠田亜衣奈、なんてステキな名前なんでしょう。内田彩なんて普通の名前とは違います。専門学校で一緒で、当時から一目置かれる存在。当時は『あいなちゃん』なんて呼んでいました。それが今では『くっすん』と呼べる仲になって、同じ仕事ができるなんて……」

 と、ここでタイムアップ。ちょっと大仰に、抑揚を付けて話していたのですが、それが裏目に出たかも……?

 ああそうかと今更ながら気づいたのですが、お二人は専門学校が同じなんですよね。こういう世界ですから、卒業してから同じ仕事ができるっていうのは本当に奇跡的なことなのかもしれませんね。

 

  • 楠田亜衣奈→内田彩

 「可愛くて、女子力があって、ふわふわしていて、でも中身はしっかりしています。何事も一生懸命で、頼れる先輩です。専門学校ではクラスも違ってたまに会うくらいでしたが、噂は聞いていたし、先生からも一目置かれていました。一緒にお仕事ができて、誇りに思います」

 見事、1分で綺麗にまとめた楠田さん。やっぱり「中身がしっかりしている」というのは、側で同業者が見ていても感じるものなのですね。実力はもちろん、そんなメンタリティも、専門学校時代からJTBの“エース”だったのでしょう。

 

 どちらの講義がおもしろかったか、出席者からの拍手で判定した結果、楠田さんに軍配! お互いの印象を語るこのコーナー、楠田さんは「恥ずかしかった。でも本当に先輩として尊敬しています」、内田さんは「私はなんてことを……。でも一緒に(仕事が)できるなんて本当に思っていなかった」と感想を語られていました。

 

 

最終結果

 4−3で楠田亜衣奈さんの勝利! 楠田さんには早稲田オフィシャルグッズである、学ランを着たテディベアがプレゼントされました。「チップのお友達になるかい?」と、早速話しかけていました。毛色似てるしね。

 

 

言ってほしいセリフコーナー

 チケット抽選申し込み時に募集したセリフの中から、運営さんが6つを選び、お二人が3つずつ朗読する定番のコーナー。

 同級生、夫を迎える妻、秋の帰り道を一緒に帰る彼女、何をやっても失敗ばかりの僕にひと言など、これまた定番が並ぶラインナップの中で、おもしろかったのは「大学講義でうるさいグループを叱る教授」と「“楠田さん”に告白する男の子」。前者はやはりこの場所ならではだし、後者は「その手があったか!」と膝を打つアイディアでした。そうだよ、別に女性役だけやってもらうこともないですよね。

 僕が足を運ぶイベントではほぼ確実にやっているこのコーナーですが、みんな本当に噛まない。キャリアの差こそあるかもしれませんが、そこは一様にプロ。さすがだなぁと毎回思わされます。セリフの内容にキュンと来るのもしかりですが、プロの役者の矜持が伺えるのも、こういったコーナーの楽しみです。

 

 

プレゼントコーナー、そして……。

 最後は恒例のプレゼントコーナー。サイン色紙4枚に、「学力テスト」の時間に描いた未と午の色紙をそれぞれ1枚ずつプレゼント。600人の中で6人ですからね、さすがにそこまでの強運は今日は持ちあわせていませんでした。当選された方、おめでとうございます!

 これで終わりかと思いきや、もう少し時間があるということで、再び「特別講義」のお時間! お題はお二人それぞれの故郷、群馬と千葉です!

  • 群馬(内田彩)

 「群馬、みなさんどこにあるかわかりますか? 埼玉県の上、北“関東”です! 栃木、茨城と壮絶な戦いを繰り広げています! 群馬って、漢字でどう書くかわかりますか。君と、羊と、馬。先ほど羊と馬の色紙もプレゼントしましたが、残る“君”はみなさんですよね! みなさんぜひ今年中に一度群馬に来てください!」

 見事な“つながり”に出席者も拍手喝采! これは鳥肌モノでした。楠田さんの間違いがよもやここで活きてこようとは……!

 

  • 千葉(楠田亜衣奈)

 「千葉といえばまず食べ物は落花生。でもそれだけじゃありません。梨などのフルーツもいっぱい。お米もとれます。海の方に行けばおいしい海産物も。何より群馬よりも東京に近い! 皆さんご存知の東京ディズニーランド、あれは千葉にあります! 東京ドイツ村、あれも千葉、千葉なのにドイツ、海外にも行けちゃいます! アミューズメントパークもいっぱい、ぜひ遊びに来てください!」

 内田さんほどのインパクトはないかもしれませんが、東京との距離、「東京」の名を冠するテーマパークもアピール。これまた綺麗にまとめました。

 正直、僕の中の楠田さんのイメージは、失礼ながらこういうアドリブ的なものは苦手なんじゃないかなと思っていたのですが、この認識は改めないといけないと思った次第です。特別講義だけでなく、このイベントを通してとても上手に言葉を繰り出していたように思います。今日はキレキレだった!

 ヘンな話かもしれませんが、ずっと見ているとこんなふうに成長が伺えるのもまた楽しく、嬉しいことですね。

 

感想

 内田さんがおっしゃっていたとおり、お二人とも「すばらしい教授っぷりを発揮」していました。

 これまた内田さんの言を引いてきますが「普段のイベントと違って、(会場が)明るくてよく顔が見えて。嗜好が違って楽しかった」とおっしゃっていたことがそのまま僕らにも当てはまったと思います。やっぱり大学生の作るイベントと普段のイベントはちょっとアプローチが違っていて、少なくとも今回に限って言えば、大学生のイベントの方がよりパーソナルなところのお話が聞けてすっごく楽しめました。

 僕は生歌を聞くのも好きではありますが、こんなふうに、ご本人が何を考えているか、それをどのような言葉を使って伝えるのかを知るのが大好き。今回はそちらのウェイトが大きかったイベントだったので、嬉しかったです。

 内田彩さん、楠田亜衣奈さん、司会の坂田くん、そして早稲田大学アニメ声優会のスタッフの皆さま、本当にありがとうございました! 早稲田で受けた中で一番楽しい講義でした!

 

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