キャラクター・ストーリー考察

エリーチカ推しから見る東條希の魅力

 総選挙中にあげようと思ったのに間に合わなかった、何たる失態orz

 気を取り直して……。アニメ終了直後に発表された第5回総選挙は大盛況。中間発表も2回行われましたが、その度に公式ホームページのサーバが落ちるほどでした。

最新の第2次中間発表では、1位スタア西木野、2位かしこいかわいいエリーチカと続いて、9番目に人気(最下位、とは違うと思うのです。いやホントに)なのは東條希でした。

「ラブライブ!」の投票イベントはそれぞれにテーマがあります。今回は「次のセンターは誰?」というもので、例えば自分の推しとは関係なく「穂乃果はいくつかあったし、WRはことりだったから、じゃあ次は海未ちゃんだな」っていう人もいると思うのです。

ただ、一方でセンターを決めるというのは総合的なテーマでもあります。つまり、自分の好きな子に投票するという層もかなり多いだろうということ。その意味では、人気順と捉えていいものかもしれません。

で、今回のエントリ。僕の中では絵里が1トップ、2シャドーで希と真姫ちゃん! というくらい希は好きな子です。それに、少なくともアニメでは、絵里好きとして東條希という女性は無視できない存在だと思っています。

ということで、絵里推しから見た東條希、またそこから派生して、希の魅力と人柄について書いていきます。

気づく人

絵里と希といえばやっぱり8話の絵里号泣シーンです。南條愛乃さんと楠田亜衣奈さんが揃って「印象に残るシーン」として挙げられているとおり、絵里と希にとって大切なシーン。

ここで希は、自分が絵里をどんなふうに観ていたかを説きます。それに対し、絵里は「だってしょうがないじゃない」と返しています。しょうがないじゃない、ということは、希の言っていることは当たっているわけです。そう、希はとにかく人をよく観ている。

「この子は人をよく観てるな~」と最初に思ったのは3話でした。穂乃果たちのファーストライブを気にする絵里に、希は「ウチは帰ろうかな」と言います。絵里としては穂乃果たちのライブを気にしていない体でいたいわけで、ここで希が「行く」と言えば、絵里は帰ってしまうか、一緒に行くにしても主体性をもたずに行ったでしょう。それはμ’sにとってよくない。

というところまで、希は読んでいるはずです。一緒に生徒会をやってきた、というだけではない、それ以上に希は絵里のことをよく知っています。
もっとも、絵里だけでなく他の人もちゃんと観ています。7話の生徒会会議で、他の生徒が意見を言いよどんでいるのを見るや「何か言いたいことあるなら言った方がいいよ」と声をかけています。この時点では、絵里はまだ厳格な生徒会長だったのですが、絵里が気づかないことに気づき、引き出せない言葉を引き出していたのが希です。

nozomi3

アニメ「ラブライブ!」は、気づきの物語でもあると思うのです。自分の本当にやりたいことに気づいて、それに向かって進んでいく。誰かが気づくその隣には、気づかせてくれる人がいます。海未にとってのことりだったり、花陽にとっての凛や真姫だったり。

絵里にとって「気づかせてくれた人」は希です。生徒会で一緒にやってきて、一番近くにいた友人です。いつもは一歩引いて見守るような希が、8話では初めて自分から手を差し伸べて絵里を引っ張り上げました。多分、絵里にそうできるのは希だけ。希だからこそ、絵里は涙も本心も見せられたのではないでしょうか。

 東條希は気づく人である 

 

支える女の子

「そうしたいんやけど、残念ながら、ウチができるのは誰かを支えてあげることだけ」(6話)

前述のとおり、希のイメージは一言でいうと「一歩引いて見守る人」です。みんなで並んで歩いているとすると、希は一番後ろにいると思います。

「ウチな、μ’sのメンバーのことが大好きなん。ウチはμ’sの誰にも欠けてほしくないの。確かに、μ’sを作ったのは穂乃果ちゃんたちだけど、ウチもずっと見てきた。何かあるごとに、アドバイスもしてきたつもり。それだけ、思い入れがある。」(10話)

穂乃果は先頭に立ってガンガン進み、みんなを引っ張っていくタイプ。ただ、11話と12話で顕在化したとおり、周りを見るということはあまりしません。どんどん山を登って行ってしまう。すると、ペースについていけなくなったり、道を外れたりする人が出てきてしまう。

そこを殿で支えるのが希です。10話の真姫に対する振る舞いが象徴的です。「先輩禁止」でみんなの間の壁をなくそうとしているなか、一人なかなかできずにいた真姫の心をほぐし、見事に巻き込んでみせました。

7話の赤点回避のときもそうです。海未が先に絵里の元へ行き、ダンスの教えを請おうとしたときも、「それなら先にやることがあるんとちゃう?」と、進む道を正しています。(余談ですが、この時にこの勉強を希が教えることで、初めて生徒会の人が個人的にμ’sに介入しています。これによってμ’sの、生徒会への心理的な距離が縮まったかもしれませんね。)

また、その人間性はキャラソンにも表れています。

「ラブライブ!」のキャラソン、特にソロはその人の内面を描いた曲が多いです。「純愛レンズ」は恋の相談役というシチュエーションですが、とっても希らしい歌詞になっています。「祈りましょう あなたのために」「飛び込んで行っちゃいな」と、寄り添って応援する歌詞が印象的。「ラブライブ!」楽曲のなかでも、かなり好きな一曲です。

落ちそうな人を支え、頑なな心をゆっくりとやわらげ、道から外れそうな人を導く。希の性格とポジショニングだからこそできることですね。

 東條希は支える人である 

 

ナイスバディなエセ関西弁の人

よくも悪くも、ネタっぽく扱われてしまうのが、豊満なボディとエセ関西弁。だがちょっと待ってほしい。

何といってもバスト90ですよ。お胸があってあの体型はすこぶる魅力的です。絵里はもはやモデルもびっくりのパーフェクトボディですが、希のような肉感あるカラダもステキですよね。……ちょっと極端な例を出しますが、篠崎愛画像スレで「良さが分からない」と書くと「童貞乙」と言われたことはありませんか? 僕はあります。あれに通じる「良さ」なのです。(ただ篠崎さんは個人的に行き過ぎというか、良さはまだわかんない……吉木りささんの方が好きです)

ベルトにボテッと乗らなければ大丈夫! のぞみんは平気! 水着で確認済みですから!

プロフィールを見ると、ウェストのサイズは絵里や花陽と変わらないんですね。その割にアニメでは差をもって描かれていたとおもいますが、考えてみればあの年頃の女の子が、体型変わらないわけがないのです。

つまり、希はあんなに言われるほど太っていないと思うんですよねー……。

nozomi2 さて、ちょっとマジメな話に戻ります。エセ関西弁については、「ゴッド」公野櫻子氏が、『電撃ラブライブ!3学期』のインタビューで興味深いことをおっしゃっています。

エセ関西弁をしゃべる子って、結構イマドキの女の子に多いので、その辺を入れたくて設定しました。小学生の子とかも、一人称が「ウチ」っていう子、多いんですよ。

公野さんのインタビューを読んでいると、キャラクターメイキングでは結構リアリティあるものを取り入れようとしているように伺えます。希の関西弁もこの範疇で、確かに言われてみるとあの年頃の女の子は「ウチ」って言いますね。うちの妹もそうでした。あと、妙に方言に憧れるときってありませんでしたか? インタビューを読んでいて、そういうのもあるのかなと思いました。

と読んでいると、ストンと納得できたんですね。もともとエセ関西弁嫌いじゃないし、希のは可愛いと思っているせいかもしれませんが、これは希という女の子を語る上で知っておくといいことじゃないかと思います。わざわざ最初から「エセ」と付けているのには、理由があるということですね。

 東條希はナイスバディなエセ関西弁の人である 

 

ちなみに『電撃ラブライブ!3学期』はゴッドのみならず、TVシリーズの脚本、シリーズ構成を担当された花田十輝さんのインタビューも掲載されています。「製作者側」の考えを知るってすっごくおもしろいです! ラブライバーのみならず、アニメ『ラブライブ!』を観ていた方にもぜひ読んでいただきたいです。

電撃ラブライブ! 3学期 2013年 5/14号 [雑誌]
アスキー・メディアワークス (2013-03-30)

 

 

結論

およめさんにぴったり

気配り上手、見守ってくれる女性、支えてくれる人、魅力的な運と身体……そんなところにスポットをあてて書いてきました。いかがでしょう、多少堅苦しく書きましたが、少しでも希の魅力が伝われば嬉しいです。得意料理「おうどんさん」とかステキじゃないですか! 寒い日に一緒におこたに入って、希の作ってくれたおうどんさん食べたい!

 いずれあるであろうアニメ2期での活躍、またPVでもセンターやそれに値するポジションを担う希が観られたらいいなぁ。スノハレみたいに髪型を変えたりして、どんどんアピールしてほしいですね!

POSTED COMMENT

  1. ネットを巡っていたらこの記事に辿りつきました。思わず見入ってしまう、大変すばらしい考察でした!
    希には、同じような思いを抱えています。
    「この子みたいな子が組織やチームに1人はいたら、絶対にうまく回る」と。
    彼女ほどいい『組織の潤滑油』の役目を果たすキャラは、多分今までのアニメ史上いなかったと思います。
    これからのPVでも楽曲でも、希の活躍には期待大ですね!

    • bakainu より:

      T・レッドさん、コメントありがとうございました!
      「見入ってしまう」なんてもったいないくらいのお褒めの言葉をいただけて、すっごく嬉しいです!

      そうなんです、「組織」あるいは「チーム」として考えると、穂乃果のような前に進むエンジンも必要ですが、
      希のような潤滑油の存在がいるとものすごくうまく回るんですよね。
      「たまには自分を出していいんだよ?」と声をかけたくもなりますが……w

      本当に、希がもっとスポットライトを浴びるような展開を願って、期待してやみません!

      • そうですね!

        穂乃果みたいなエンジンがいて、
        ことりみたいな縁の下の力持ちがいて、
        海未みたいな名参謀(?)がいて、
        花陽みたいな真っ直ぐな子がいて、
        凛みたいなムードメーカーがいて、
        真姫みたいな落ち着いた子がいて、
        にこみたいなイジられキャラがいて、
        絵里みたいなまとめ役がいて、
        そして希みたいな潤滑油がいる。

        この中の誰が抜けても、μ’sは成り立たない。
        希が占いで出した「μ’sは9人」という意味が本当によくわかります。
        そんな中でも、希はやっぱり潤滑油。遠くから一歩引いて周りを見るのが本当にうまい子ですが……。
        それでもやっぱり、この子がセンターに立った姿がいつか見たいですねw

        • bakainu より:

          誰ひとりとして「いなくてもいい人」がいないのがμ’sですよね!
          そして誰かがいなくなっても、やはりμ’sではない。
          希が真姫ちゃんのことを気にかけたのも、そういうことなんだと思います。
          でも本当に、センターにいる希をいつかいつか観たいですね!

  2. いし より:

    某掲示板や動画サイトでは口調や体型についてネタにされてきた希・・・「あの似非関西弁と豊満なバストの良さになぜみんな気付かない!?」と悶々としていたところで、こちらの記事を見つけました。
    記事でもおっしゃっているように、メンバーに加入していない時期からミューズを支えてきた、まさに影の立役者ですよね。
    絵里の心の内を察して行動したり、ことりとはまた別のアプローチで穂乃果にブレーキをかけたりと、全てを先読みしている感じですね。ここまで完璧だと、実は希は「まどマギ」のほむらのように、すでにこの時間軸を繰り返していて、「絵里ちがいないと、穂乃果ちゃんを抑えないと、メンバーが9人いないと、A-RISEに勝てない・・・!」ということを知っていて行動したのでは、というぶっ飛んだ妄想すらしてしまいますw
    そんな妄想ができてしまうのが、時にミステリアスでスピリチュアルな希の魅力の一つでもあるのかなと思いました。

    • bakainu より:

      いしさん、コメントありがとうございます!
      記事を見つけていただけて嬉しいです。

      そうなんです、表立ってはいませんが、希は間違いなくμ’sになくてはならない存在なんですよね。
      時間軸を繰り返す希、というのも面白いですねw 同人誌か何かで読んでみたい……!
      あそこまで人を見られるようになった経緯や、あのポジションを選ぶようになった経験が知りたいなぁと思うこの頃です。

  3. 柚凪 より:

    iPhoneの設定をスクフェス仕様にしようと思い、色々サイトを回ってたら、この素晴らしい記事に辿りつけました。
    考察が素晴らしい。
    今度ラブライブ!を見返した時には、ばかいぬさんが書かれているようなことに注意しつつ見てみます!

    • bakainu より:

      柚凪さん、記事を見つけてくださってありがとうございます!(*´∀`*)
      お褒めの言葉をいただけて、とても嬉しいです。
      こんな見方もあるんだ〜ということで、ぜひ参考にしてみてください!

      スクフェスイベント、お疲れ様でした♪

  4. ryuichi64 より:

    自分も巨乳なコ好きだから、希好きですよ〜(笑)

    さて希ってファンよりも同業者に好かれるコだと思うんですよ;^_^A

    一緒に仕事すると、あっ気を配って仕事してくれると言うタイプの人だと思います。

    実際のアイドルさんでも、こういった方に出くわすことありますよ〜。
    (意外と全体を回すのが好きとかいってたりします)

    表に見えない所なんで、一般に理解されにくいのが難しい所です。女の子って、男以上に自然な感じにやるので余計きづかれにくいのも難点ですね(^-^)

    • bakainu より:

      ファンより同業者に好かれる子、という見方はとても勉強になります!
      確かに、女の子はそういう気の配り方を、男以上に自然にやりますよね。
      そこに気づけるのもまた女の子……ということで、同業者に好かれやすいのですかね~。

      ryuichi64さんはリアルアイドルにもお詳しいのでしょうか、
      またお気づきの点があったら、ご教示ください(*´∀`*)

  5. 紅愛 より:

    本当に思わず魅入ってしまう内容でした。

    ちゃんと理解してくれている人がいることが

    本当に嬉しかったです。

    私はのぞみが大好きだとTwitter上で公言していません。

    そうするとスクフェスのガチャをやってその画像を

    あげる人がいるんです。

    でもそれがのぞみだと最後に「草」とつけて笑う人が

    いるんです。

    それをみると本当に辛かったです

    だからこんなに理解してくれている人がいたことが

    知れて本当によかったです。

    ありがとうございました

    • bakainu より:

      紅愛さん

      お読みくださり、ありがとうございます!
      2期を経た今でさえも、希のことを嘲笑する人がいるのですね……。

      この記事にも書いたとおり、希は本当に人のことを考えられるいい子です。
      それをわかっている方も、僕の観測範囲内でではありますが、たくさんいらっしゃいます。
      それに紅愛さんのような方に愛されて、希も幸せだと思います。

      また希のことを話したくなったら、ぜひここのコメントやページ下部のTwitterで話しかけてください!
      ともに「ラブライブ!」を楽しみましょう(*´∀`*)

  6. ぁぉ汰。 より:

    とても感動しました。
    のんちゃんの魅力を
    改めて感じることができたのが
    すごく嬉しかったです♡

    • bakainu より:

      ぁぉ汰。さん

      お読みいただきありがとうございます!
      希の魅力を改めて感じられたとおっしゃっていただき、すごくうれしいです。
      また目に留まる記事がありましたら、ぜひ読んてみてくださいませ〜!

  7. 名無し より:

    なんていい表現たちでしょうか!ただ気づきがすごい、支えるのが偉い、胸が偉大、スピリチュアルだと言ってしまうのは簡単なことですが、こういう人をもっと近づいた距離からしっかり捉えてその人間性に評価されるべく賛辞を贈るというのはなかなかできることではないでしょう!これが愛だ!
    今日で彼女も17歳ですが(笑)未だに彼女は何か私たちが知っている以上の魅力を秘めているような、そんなオーラがありますよね
    反面自分のことになると途端に支えてしまいたくなる弱さも垣間見えて、やはり彼女もまた輪の中で輝く1人の愛されるべき少女だと、そんな気分です
    今や多くの人に愛されるコンテンツ、メンバーになりましたが、さらに彼女の魅力を知ってもらいたいですな
    感動しました。これからもよろしく頼みます。

    • ばかいぬ より:

      >名無しさん

      コメントの返信が遅くなってごめんなさい! 絶賛してくださり、本当にうれしく思っています。
      希はもちろん、μ’sの子たちは何度物語を繰り返しても新しい発見があって、
      おっしゃるとおり、まだまだいろんな魅力を秘めているのではないかと思います。

      自分のことになると、途端に気弱になる姿も可愛らしいですよね!
      またいつか、彼女たちの魅力をこうして文にしたためられたらと思っています。
      お褒めの言葉、心の底からうれしかったです! ありがとうございました!

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