考え方

好きって気持ちは、欲望だ―またはどうしても恋人に会いたくなった時は

恋愛をしている時に、人はどうして相手に同じ大きさの感情を求めてしまうんでしょう。「私はこんなに好きなのに、あなたはこれっぽっちしか好きじゃない!」みたいな話、そんな珍しくないですよね。「あなた」はそんなことなくて、「私」と同じくらい好きなのかもしれないけれど、残念ながら例え家族といえども、アウトプットしなければ分からないんです。出さなければ伝わらない。

なぜ人は同じ感情を求めてしまうのか? それはやはり、欲望だからだと思うんです。

好きって気持ちはそんな綺麗なものではありません。好きだとすぐに会いたくなる。声を聞きたくなる。メールしてほしくなる。自分を見ていてほしくなる。「ほしくなる」んですね。それは人じゃなくても同じで、好きな物を食べたいし、好きな音楽を聴きたいし、好きなことをやっていたい。「好き」と「欲望」の2つの感情は表裏一体です。

好きって気持ちがどんどん大きくなるとか、思いが募るという状態は、端的に言えば欲求不満です。だから、同じ大きさのもので満たそうとする。相手の、自分に対する同じ大きさの好きという気持ちで満たそうとするんです。

でもそれは求めたら手に入るものではありません。相手にそういう気持ちがあって、なおかつアウトプットしようって思って実行されなければ、こちらには来ない。たとえ相手をそういうふうに改造しようとしても無理な話です。人は自分で変わろうと思わなければ変わらないのですから。

となると自分ひとりで好き=欲望をどうにかしなければならないわけです。欲望をどうにかする、つまり抑えるには、他のことに夢中になるしかないのですよね。欲望の対象を考える暇を自分に与えない、欲望が出てくるスキもないほど、何かに夢中になる。趣味はもちろん、部屋の掃除でも料理でも何でもいいのです。何かしら前に進んでいるという気分になるだけで、欲望は意外と収まるものです。

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