イベントレポート

虹ヶ咲3rdライブは「ラブライブ!」らしさを大切にしてくれたー「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival 〜夢の始まり〜」

「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival 〜夢の始まり〜」特設サイトより

校内シャッフルフェスティバル以来、約1ヶ月半ぶりとなった虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブ。イベントそのものが実施しにくい時期ではありましたが、幸いにも有観客のままメットライフドームで開催されました。

虹ヶ咲単体では、今までで最大の舞台です。正統な続編ではない作品として、TVアニメ化することも当たり前でなければ、メットライフドームでライブをやること、3回目のライブをやることも当たり前ではないはず。こうしてファンの前でパフォーマンスを披露できることは、ご本人たちにとってもファンにとってもかけがえのないことだったのではないでしょうか。

虹ヶ咲が表現した「ラブライブ!」らしさ

今回はTVアニメに準拠したライブということで、三船栞子こと小泉萌香さんは欠席し、応援出演ということで高咲侑こと矢野妃菜喜さんが登場。セットリストもTVアニメOP「虹色Passions!」からスタートし、各メンバーのエピソードを飾ったソロ曲が続きました。

TVアニメは各メンバーが自分のやりたいことを見つけて、お互いに刺激しあい、背中を押しあいながら走り出した物語です。その姿をそばで見ていたファンの侑が、自身のやりたいことを見つていく。そして侑に依存しがちだった上原歩夢もまた、自分を信じる力を身につけて、自分の足でやりたいことに向かって歩き始めていきます。

そのストーリーをダイジェスト映像で振り返りながら、演者がリアルでパフォーマンスを披露していく。劇中で「夢がここからはじまるよ」の直前に歩夢が口にしたセリフを、ステージ上で大西亜玖璃さんがファンに向かって伝え、矢野妃菜喜さんがピアノで弾いたイントロをきっかけに曲がスタートする。物語とリアルがつながっていく演出には、非常に「ラブライブ!」を感じます。

μ’s時代からそうですが、アニメの中ではもちろん、リアルでもスクールアイドルが夢を叶えていく姿を見ているうちに、ファンが自分の道を歩み始めることは多々ありました。僕の周りでも新しいことを始めた人がいましたし、何より僕自身、ライターとしてのキャリアがスタートしたのは「ラブライブ!」がきっかけです。だから虹ヶ咲で描かれているストーリーって、過去に「ラブライブ!」で起きたこと――あるいは起こしたこと――の再現だなぁと強く思うのです。外伝的な作品とも言える「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」が、物語とリアルの結びつきを大切にしたストーリーとライブ演出をしてくれることが、シリーズのファンとしてとてもうれしいことです。

成長を感じることがライブの醍醐味

多くのファンと同じように、メットライフドームという大きなステージを楽しんでいる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーを見ると、彼女たちの成長を感じます。品川ステラボールで一生懸命だったころから考えると、この大きな舞台でのパフォーマンスを楽しめるようになっていることに「大きくなったなぁ……」と思わずにはいられません。

中でもグッときたのは中須かすみこと相良茉優さんが一人でパフォーマンスした「無敵級*ビリーバー」。2ndライブではおそらく思ったようなパフォーマンスができなかったんじゃないかと想像するのですが、この3rdライブでのソロステージで成長した姿を見せてくれました。この数分間にかける思いは並々ならぬものがあったはずです。

多分、メンバーも相良さんの思いを知っていたのではないでしょうか。だからこそ、曲が終わったあとに大西さんが何度も客席に呼びかけたし、相良さんがTシャツに着替えてステージに出た際にもメンバー全員で迎えた。想像ではありますが、そんな一幕が見られるのもライブの醍醐味ですね。

さて、アニメに即したライブということであれば、明日の2日目にはアニメの続報を期待せずにはいられません。まだまだ虹ヶ咲の夢が続くのかどうか、明日新たな展開が発表されることを心待ちにしたいと思います。

曲をシャッフルする意味は、思った以上にたくさんあったー「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 校内シャッフルフェスティバル」DAY2▲「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 校内シャッフルフェスティバル」特設サイトより 1曲目の「虹色Passions!」で感...

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