日常とライブシーンの対比が絶対的魅力―映画『けいおん!』感想

日常とライブシーンの対比が絶対的魅力―映画『けいおん!』感想

正直に言うと、「けいおん!」に関してはおなかいっぱいだったんです。2期の20話くらいで実はギブアップしていて、あー映画やるなら観ておかないとなーと思って何とか追いついたという。事あるごとに色々なところで目にするし、アニソンコピーバンドのライブでもどっかしらが必ずやるし……供給過多だったんですね。

でも、いざ映画を観るとやっぱり面白かったです。

映画は唯たちの高3の夏休みから卒業式までのTVの間を埋めるような具合で、メインはロンドンへの卒業旅行。最初からここまで考えてTVシリーズ作ってたらすごいですね。映画だけ観てもキャラクターで楽しめると思いますが、お話を最後まで観ていた人は120%楽しめるようになっています。

2期の修学旅行のエピソードでも感じたのですが、「けいおん!」が「日常系アニメ」 という言い方の発端になったのは、いわゆる“あるあるネタ”を描くのがすごく上手だからだと思います。ホワイトボードに変な絵を落書きするとか、ホテルで同じ部屋に集まってお菓子ポリポリ食べてるとか、旅行に来たのになぜか馴染みのあるお店に行っちゃうとか。妙に共感できちゃうのが「けいおん!」の魅力です。

一方で、アニメ的な「ありえなさ」も備えています。ロンドンまでキーボード送ってもらったとか、いきなりジャパンカルチャーのイベントでライブするようになったとか……この点は賛否両論があるかもしれません。僕はあまり突っ込まないタイプなので「そういうもの」としてずっと観ていました。

そのライブシーン、やっぱりすごく魅力的なんですよね。楽器を持たない場面では日常的な楽しさを演出するのが「けいおん!」の得意技ですが、これと対比になっているのがライブシーンの一生懸命さ。彼女たちの演奏場面では、楽しさよりも一生懸命さが強く感じられます。だからこそいいなぁと思うし、グッとくる。こっちも気分が高揚してくる。

ステージ上にいるけいおん部の気持ちの高鳴りを理解できるのは、バンドをやっていて良かったと思えることのひとつです。そうでなくても、けいおん部の劇中ライブを観て「自分も何かやろう!」って思った方は多いのではないでしょうか。僕はとにかくライブがやりたくてたまらなくなりました。

「『天使にふれたよ!』制作秘話」みたいなお話だからか、あずにゃんの出番がたくさん。ツッコミも鋭いし、本当にできた後輩ですね。声優さんの演技とシナジーして一番いきいきしていたのは律っちゃんでしょうか。佐藤聡美さんが本当にすごい。TV版からそう思えたのですが、アニメだなという感じはしなくて、ホントにこの女の子がいるって一番強く思えるのが律っちゃんですね。

でもやっぱり澪が一番かわいいよ!!

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