ラブライブ!

解散ではない、ラストライブである

 とうとう発表されたμ’sファイナルラブライブ!。2016年3月31日・4月1日、場所は東京ドームです。

 平日になったのは、単純にドームが空いているからだけではないでしょう。学生の最後の区切りである3月31日、そして新たな始まりの日である4月1日。考えすぎかもしれませんが、意図して組まれた日程のように思います。

 そしてラストライブにして、ミュージシャン、アーティストの大きな目標のひとつである“ドームライブ”を、μ’sは達成することとなります。こんなに「ジャイアンツファンでいてよかった」と思ったのは、2000年の優勝決定戦以来です。我が巨人軍のホームで、大好きなμ’sがラストライブを飾ろうというのですから!

 5thライブの感想で「最後はドームで!」なんて書いていたのを思い出します。この1年でμ’sはおしまいになるというのはあの頃から覚悟していましたし、周りのたくさんの人に「終わらせなきゃμ’sじゃない、『ラブライブ!』じゃない。僕は絶対に終わらせてほしい」と何度も話してきました。彼女たちは有終の美を東京ドームで飾ります。全部予想通りです。

 でも、やっぱり寂しいのです。

 熱しやすく冷めやすい僕が、3年以上も同じコンテンツに熱中し続けられたことには自分でも驚いています。彼女たちの成長物語とサクセス・ストーリーを、アニメでもリアルでもいっぱい楽しませてもらいました。たくさんの人に出会わせてくれました。「ラブライブ!」と一緒にがんばって走ってきてよかった。それだけに、まるでパートナーがいなくなるかのような気分です。

 それでも、これだけ熱中したことがあったのは、人生の中でも本当に幸せなことだと思います。きっと一生忘れられない時間になるでしょう。

 特番を見る限りでは、ラストライブでこそあれ、解散ではありません。μ’sはずっとμ’sであり続けます。ラストライブ後、μ’sとして活動するかどうかはわからない。でもグループとして活動することが「μ’sであること」ではないのは、この物語を追ってきた人であれば誰もが知っています。

 終わるから解散する、しないではない。この9人がμ’s。9人がいれば、μ’sなのです。

POSTED COMMENT

  1. 拓ちゃん より:

    G’sマガジン 2010年8月号で『伝説開幕』の4文字を掲げた「スクールアイドルプロジェクト」
    その当時、誰がどこまで本気にしたかは全くわかりませんが、
    5年半を駆け抜けて『夢』と『伝説』を悉く実現してきた「ラブライブ!」と「μ’s」
    誰に憚ることなく誇っていい『伝説』を成し遂げたことは、彼女らを知る者であれば疑う余地はありません。

    振り返ると、始まりから終わりまで、フィクションとリアルがこれ程までにリンクした物語を私は他に知りません。
    劇場版で描かれた“ありえない(=フィクション)”と思われたフィーバーも、今のリアルな状況でほぼ同じと言っても過言じゃありません。
    「現実は小説より奇なり」とはよく言ったものですが、究極の『有言実行』とも言えます。

    そして、同じく劇場版で描いていたラストライブも『有言実行』しようと言うんです。

    私は楽しみでなりません。
    そして、不思議と寂しさは感じていません。
    ばかいぬさんも書いていた通り、「一生忘れられない」から。
    人に「一生モノ」を刻み込む……なんて、これこそまさに『伝説』でしょう。
    さぁ、この先の『伝説』からも目が離せませんよね!

    ああ、もちろん私も解散するとは思っていません。
    これからも「μ’s」は「μ’s」であり続けるんです。
    そして、「μ’s」のみんなが飛び立つ姿を応援し続けます。

    • ばかいぬ より:

      おそらく当時スクールアイドルプロジェクトの「伝説開幕」を見たら、
      「また大げさにぶち上げたな」としか感じなかったと思います。

      でも今振り返るとおっしゃるとおり、確かに「伝説」でした。
      いくつかのミラクルもあったのでしょうけれど、それを引き寄せたことも含めて、
      あらゆる関係者の「伝説にした力」には頭が上がりません。

      最後の最後まで、みんなの心に刻み込まれるレジェンドを見届けたいですね!

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