本の感想

読んでるとニヤニヤと楽しさが止まらない「僕らはみんな河合荘」

 あゆみBOOKSというラインナップにすごく凝っている書店で1巻見かけたのが最初です。去年の夏頃だったと思います。表紙にとても惹かれて、お試しの1話をパラパラとめくったのですが、結局買わずに帰りました。

 

 その後、2巻が出たという記事がアキバBlogさんでアップされました。実はこちらの記事を読んだ時は夏に見逃した本だとは気づいていなくて、調べてみたら「これか!」と……。一度見送った本だけど、一冊買ってみるかと手にとってみたら、これがちょーちょー大当たりでした。

 

 ひとり暮らしを始める男子高校生・宇佐の下宿先である河合荘。そこに住むのは笑顔で鋭いツッコミの大家さんおばあちゃん・住子さん、ドMの殴られ屋・シロこと城崎、男運のないきょぬーめんどくさいお姉さん・麻弓、可愛いなりして男心を弄ぶの大好き・彩花、そして無愛想で恥ずかしがり屋、宇佐の先輩であり片思いの相手・律。彼ら河合荘の住民が織り成すドタバタラブコメディ。

 

 このメインキャラ6人が6人ともすっごくイキイキと動いているのが、この作品の最大の魅力です。律先輩のことをよく見ていて一挙手一投足・一言一言に反応したり気にしてしまう犬タイプの宇佐と、物静かでツッコミもバッサリだけど意外と照れ屋な猫タイプの律という2人の関係を中心に、各キャラクターが誰とも相性がいいのがかなり効いています。

 

 作者の宮原るりさんは4コマ出身なのだとか。僕は4コマがあまり好きではないので失礼ながら存じなかったのですが、確かにボケツッコミは4コマらしさが感じられます。ただ、動きも小さくコマも単調な4コマと違ってストーリーマンガなので、そのボケツッコミがどんどん押し寄せてくるのがめちゃんこ楽しいです。気づけばずっと笑っているという……そういう意味でも、とても引き込まれるマンガです。僕の大好きな下ネタばかりというのも最高!!

 

 

 読んでいて、これだけギャグや下ネタ、恋愛模様の応酬がありながら、不思議とボリューム満点という感じはしません。いえ、これは欠点として挙げているのではなく、もっと別の……すごく「カラフル」という印象を持ちます。それはもちろん前述のイキイキとしたキャラ、お互いの相性が抜群という理由があるのですが、もっと言うとお互い邪魔しないんですよね。みんな違う色なのに、並んでもバラけても全く違和感がない。マーブルか虹色のようです。なので好き勝手やっていてもうるさいとは全然思わないし、お話の腰を折りません。ホントにすごい。

 

 表紙の美麗な律に惹かれて買うのもアリです! きっと、良い意味で「表紙詐欺」に遭うと思いますw そして、きっとお気に入りのキャラが見つかるはず。律もかわいいですが、僕は麻弓さんの面倒を見たくて見たくて仕方がない……!
 先日2巻が出たばかりです。この土日のお供にぜひチョイスしてみてください!

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