野球

【WBC2次ラウンド】オランダー日本レビュー 打線覚醒、マエケン好投の理由

この試合までの両チームの試合ぶりを観て、誰もこんな試合になるとは思っていなかったでしょう。強烈な打棒を誇るオランダ打線を、日本の投手陣がどうやって抑えるかというのが鍵だと考えていた人が大半だったはずです。

ところがふたを開けてみれば日本がまさかの本塁打攻勢、実に6本をスタンドに叩きこみ、快勝しました。打線の今までのゲームとの違い、そして忘れてはいけないマエケン好投の要因について書いていきます。

打線が様変わりした要因

日本の野球はつなぎの野球、スモール・ベースボールと言われます。周りもそう言うし、やっている自分たちもそう思う部分はあったでしょう。つなぎは大事です。接戦の終盤など1点がモノを言う状況では、当然大きいものを狙うよりつないで1点を獲る確率を上げていきたいところ。つまり状況によるんですね。

ところが、ゲームの最初からつなぎを意識するあまり、ボールを選ぶ、逆方向へ打つ、大振りしないといった意識が強すぎてしまったのが今までの侍ジャパンだと思います。そうして差し込まれたり、詰まったり、自分の間合いを失ってしまったのではないでしょうか。

想像ではありますが、このオランダ戦では「追い込まれるまでは思い切り振っていい。引っ張ってもいい。球種をしぼって強い打球を」という指示もあったのではないでしょうか。ホームランはどれも狙いすましたバッティングで、ボールを読んでいた感がありました。なおかつ、読めていたから流すのではなく、読めていたから強く打つということが徹底できていたのがいいですね。

特に鳥谷の先頭打者弾は本当に貴重な一打となりました。あれでみんな「今日はこういうバッティングでいいんだ」と思えたはず。コースは決して甘くなかったと思いますが、鳥谷は低めの方が長打になりやすいです。バットを面のようにしてぶつける鳥谷のホームランはとても綺麗でした。

余談ですが、今日のホームランでどれが好きかといわれると勇人かなぁ。打球が「まさにホームラン!」って感じの打球でしたね。糸井のカッコいいバット投げも捨てがたいのですが……なんて、大勝したからこそ話せる話題ですね。

 

コントロールを凌駕するキレ

以前の記事でマエケンのスライダーが抜けるのだけが心配と言いましたが、なんかもうあれだけキレがいいと多少内側に入ったところで空振り獲れるし、まったく問題ないんだなと認識を新たにしました。

ストレートのノビ、カーブのキレもよかったです。肩の不安はいったいどこへ。ツーシームが曲がりすぎて少し制球が難しかったようですが、それもスライダーとのコンビネーションに功を奏しました。今大会は「キレのマエケン」ですね。

地味に打者に与える印象として大きいんじゃないかと思ったのは、いわゆるクソボールがないということです。大体外れても阿部のミットが届くところに外れるので、こいつは大崩れしないタイプだと認識させられたんじゃないんでしょうか。そう思わせるだけでより打者を受け身にさせることができるので、アドバンテージを握ったピッチングができたと思います。

 

順位決定戦も負けられない!

12日の順位決定戦の相手はまたオランダ。キューバにサヨナラ勝ちして再び上がってきました。この3国の三つ巴ぶりがすごいですね。相性というものでしょうか。

決勝ラウンド進出は既に決定していますが、だからといって次の順位決定戦を負けるわけにはいきません。決勝ラウンドでは、3月18日に日本のいるPOOL1の1位が試合をし、2位は19日に試合。20日に決勝戦ということになっています。つまり、1位通過すれば先に準決勝を闘い、勝ち進んだ場合、中1日を挟んで決勝に臨めるのです。

これは心理的、身体的、そして投手起用でもかなり大きな要素です。先を見据えるとPOOL1では絶対に1位通過の方が有利。気持ちよく勝利して、アメリカに乗り込んでほしいものです。

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