
相変わらず遅れていますががんばって追いつかないと〜!
さて、いよいよクド編です。今回は言わば問題提起の回なので、ポイントはしぼれます。ずばり、クドがお母さんのお仕事をどう思っているか……ですね。
「クドのお母さんはどんな人?」
そう理樹に訊かれて、クドはこう答えます。「お母さんは、宇宙を愛する人です」。
普通、こう訊かれたら性格的なことを言うはずです。やさしいとか、厳しい、おっちょこちょいとか。性格的な話が出ず、「愛するもの」が出るということは、子どものこと以上にその「愛するもの」に注力していると言ってしまってもいいでしょう。
「クドはきっと、お母さんに似たんだね」と言われ、クドはなんとも言えない表情をします。もしかしたら、似ているかどうかもわからないのではないか、と思いました。
当然、寂しさを強く感じたでしょう。子どもなのに、お母さんに会えない。もっと甘えたいと思うこともいっぱいあったはずです。その思いを昇華するとしたら、憎しみか憧れです。
「お母さんみたいになりたくて仕方なかった」
ニュースでいよいよ母が宇宙へ飛び立つことを知ったクド。「お母さんの夢、叶うのですね」と言いながら悲しげな顔を見せます。
そしていざロケット発射の日には、ニュースさえ見ようとしません。「私が見ない方が、ロケットがうまくいくような気がするものですから」と言うことは、やはりどこかで残っていてほしい、自分のそばにいてほしいという気持ちが残っていたはずです。
そうやって寂しさを感じながらも、クドはああいう性格なので、憎むことはできません。憎むことができない場合、人間はどうするか。神格化します。
いえ、神とまでするといきすぎですが、「憧れ」に変えるのですね。あの人はスペシャル、追いかけるべき存在、構われなくても仕方ない。スペシャルだから。
そうして憧れの存在としてお母さんを見ているクドと、子どもとしてお母さんに接したいクドの2人が、彼女の心の中にはいるのです。
散りばめられた伏線(?)
本当は「印を書くということ」についても言及しようとしました。印って、目印にする、見つけやすくするために書きます。お母さんから与えられた紋を自分に書くのは、そういう意味もあるのかなと。
ただ、「世界のよき歯車となれ……どういう意味かな?」「ちょっと変な形ですよね」というはぐらかしたような会話や、人間よりも早く宇宙へ飛び出した犬の名前をどんな思いでつけたのかなど、まだ語られていない部分が多いので、ちょっと保留……。あれなー、はぐらかしたように見えたんだけどなー。考えすぎでしょうか。
次回はクドとお母さんとの間にあった悲しい出来事ということで、そこら辺の過去も明かされるはず!
……などと書きつつ、もうBSでも22話が放送されましたね。22話を観ずに書いているんですが、答え合わせを人に任せるような気分です。的はずれなこと書いていないといいなぁ〜。