
ほのぼの( ;∀;) イイハナシダナー回でしたね!
僕を含め、今まで観てきた方々にとって一番の驚きは、鈴の積極性でしょう。仲間と一緒にクッキーすら一緒に食べられない鈴が、自分から「お願い」をしにいく。今まで鈴ができなかったことです。
これは鈴が壁をひとつ破ったという意味で鈴の成長物語だし、レノンに手紙を持たせている人の目的がそれならば、正体も薄々感づくというものです(もっとも、その場合は「じゃあ世界の秘密とはなんだ?」ということになるのですが)。
僕はむしろ、鈴がそこまでやる気を出す理由は何なのだろうと思いました。
2話を思い出してみます。レノンが初めて手紙を持ってきた時のこと。
「レノンの後をこっそりつければ、犯人がわかるかも」
「でも、それはなんか卑怯だな」
「まさか……鈴、この課題やってみる気?」
「クリアすればいいんだろ?」
「子どもじみたいたずらだよ。何かの嫌がらせかもしれない」
「確かめる」
「犯人を?」
「その人が、伝えたいことを」
鈴の瞳は、ワクワクしていた。まるで、猫が目の前に揺れる、ふさふさした不思議なものを追いかけるように。
鈴の様子は、謎解きに挑戦する子どものよう。モノローグで理樹が語っているように、「面白いものが出てきた!」という感じです。
ここからは想像ですが、鈴はそこまで学校が楽しくなかったのではないでしょうか。何か活動しているわけでもなく、友達もほとんどいない。休み時間はだいたい猫と戯れる。好きな猫と一緒にいるのは楽しいでしょうけれど、それだけで満たされるかというと、ちょっと疑問です。
そこに、クリアすべき課題が出された。鈴にとっては暇つぶしではなく、新しい世界への扉のように感じられたのだと思います。「その人が、伝えたいことを」確かめたいというのは、どこかで現状を変えてみせたい気持ちがあったんじゃないかなと想像しました。
鈴が意を決してリトルバスターズのメンバーに頼み込んで始めたミッションは、大変だけどどこか楽しそう。この年からきちんと玉子焼きを作れるなんて、クド、いいお嫁さんになるよ……!
みんなでひとつのミッションをクリアするというのは、結束めいたものを生みます。しかし、せっかくできた輪から理樹を強制的に排除してしまうのが、ナルコレプシーでした。
僕はナルコレプシーではないのでこれまた想像ですが、目覚めた時にこんなに寂しさを感じることもなかなかないでしょう。わかりやすく例えるなら、みんなで遊んでめっちゃ盛り上がっているのに帰らなきゃいけない時の気分。自分だけ強制ログアウトされ、孤独にさせられる。突然倒れて、迷惑をかけてしまったという思いも重なります。
しかし、そこはやはりリトルバスターズ。ちゃんと理樹が目覚めるまで待っていたシーンはうるっときてしまいました。これがチームだよ……!
理樹が欠けたら今日のミッションは終わったことにならない、という鈴の提案。鈴は激しい人見知りだけど、こういう気遣いがちゃんとできる子なんですね。うん、やっぱり( ;∀;) イイハナシダナー
しかし冒頭の野球シーンは驚きました。人数がいないせいか、右打者の打球が飛びやすいサード、ショート、レフトに選手を配置。しかもサードが左利きのはるちんって、那覇高校か!
ショートが小毬ちゃん、レフトがクド、カバーリングのスピードから察するにセンターに姉御でしょうか。とりあえずのポジションでしょうけどね〜。フルメンバー揃って対外試合をやるシーン、いずれ観れたら嬉しいなぁ。