リトルバスターズ!

リトルバスターズ!第5話「なくしものを探しに」感想

 ちょっと赤面した姉御かわいすぎんよ〜
 姉御の頬を染められるのは小毬ちゃんだけ!

 原作でもそういうCGはなかっただけに、貴重なショットとなりました。しかも体操服がスパッツにニーハイでグラブとかやべえよ……やべえよ……。
 これもアニメならではの醍醐味ですね。

 

 そんな姉御。「自転車で人を追い越すとき、ほんの少し力をこめるだろう? その程度のがんばりでいいんだ」のセリフはグッときました。こんなん言われたら惚れる。
 麻枝節とも聞こえるこの言葉ですが、確かに「よっ」て感じに力入れますよね。 そういう、本当にさり気ない人間の(自分の)動き、変化をキャッチする眼があるのでしょう。つまり「見つけている」のです。

 

 姉御は(というか、もはや姉御に言わせている麻枝さんの言葉とすら思えるのですが)、自転車で人を追い越すときにグッと力を入れる自分を見つけています。だからこそ、ああいう喩えができる。僕を含め、この言葉に「おっ」と思った人は、今まで見つけていなかった、気づかされた人でしょう。そして「小毬さんは(ステキなことを)見つけるのがうまいんだと思うよ。」と小毬ちゃんに言った理樹くんも、僕らと同じく気づかされた側なのです。

 

 しかし、小毬ちゃんは「私は普通だよ」とやんわり否定します。そして「理樹くんの目だって、本当はもっとよく見えるんだよ」と言う。

 

 誰だって、見つけることができるのです。自転車で人を追い越すときに力を入れる自分も、ステキなことも。麻枝さんや小毬ちゃんだから持っている特別な目なのではないのですね。見るか、見ないか。見ようとするか、しないか。見つけようとするか、しないか。きっと小毬ちゃんは、本当に色々なところから見つけようとしているのでしょう。「ステキなこと」を、自分の中だけでなく、話している相手や、仲間の中にも。

 

 その後、小毬ちゃんは流れ星に「理樹くん、あなたの目がもう少し、ほんのちょっとだけ、見えるようになりますように」と願い、「みんなといて楽しいのは、みんなといるのを、お互いに幸せに思うから」と語ります。それが何よりの証左なのだと思います。

 

 とうとう「お兄ちゃんの死」まで見えてしまった小毬ちゃん。小毬ちゃんはどう受け止め、理樹とリトルバスターズはその小毬ちゃんをどう受け止めるのか。ついに次回、小毬ちゃん編ラストです。

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