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スタンダード「恋愛」アニメとしての『ましろ色シンフォニー』

秋アニメはとにかくチェックしている数が多くてなかなか追いつけていないのですが、その中でも僕が落ち着いて観ていられるのが『ましろ色シンフォニー』です。

「Fate/Zero」のような重厚な物語ではなく、「境界線上のホライゾン」のようにキャラクターと展開の圧倒的物量で勝負するでもなく、「ペルソナ4」のようにスタイリッシュということでもなく、はがないのように放映前から話題になっていたわけでもなく、「WORKING!!」や「灼眼のシャナ」のように続きものなわけでもない。

なんて書いたらスタッフさんやファンの方々に怒られてしまいそうですが、だからこそ落ち着いて観ていられるのです。

ハーレムアニメではなく「恋愛アニメ」

原作がギャルゲーなので、当然ながら数多のアニメ化作品と同じく基軸は恋愛。なのでお話はシンプルです。しかも素っ頓狂な展開ではなく、きちんと段階を踏んでヒロインが恋に落ちていく様子がちゃんと描かれていることに、非常に好感が持てます。

ここがハーレムアニメと恋愛アニメの決定的な違いで、ただ主人公がヒロインにまとわりつかれているだけのハーレムアニメではなく、思春期を描いたストーリーとして仕立て上げられている「恋愛アニメ」なのです。僕が「ましろ色シンフォニー」が面白いと感じる理由はこれ。ちなみに「IS-インフィニット・ストラトス-」も好きではありますが、やっぱりあれもハーレムアニメですよね。恋愛アニメではない。

あくまでも軸は瓜生くんと愛理

恋愛アニメとして基軸がしっかりしていると感じる理由はもうひとつあります。元がギャルゲーなので各キャラの担当回(つまり主人公との絡み)があるのですが、それでも「この物語の軸は主人公である瓜生くんとメインヒロインの愛理だな」と感じさせてくれる演出をきっちり挟んでくれるのです。

瓜生くんはよく気づく人で誰にでも優しいけど、やっぱり愛理のことは意識している。そして愛理もそれ以上に瓜生くんのことを意識している。これをちゃんと観せてくれるので、主人公がフラフラしているのではなく ”2人の恋愛ストーリー” として、視聴者が道を外さないでいられるのだと思います。アニメ版「To Heart」に近いかいもしれませんね。

同期の他作品に比べたらちょっぴり地味かもしれませんが、丁寧に作られている「ましろ色シンフォニー」。一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

☆ましろ色シンフォニー – ニコニコチャンネル http://ch.nicovideo.jp/channel/mashiro

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