アニメ

インフィニット・ストラトス2に学ぶ恋愛学 第1話「一夏の想いで」

IS2_1

 

 「ブヒる」という言葉を世に生み出した(生み出させた?)ある意味歴史的なアニメ、『インフィニット・ストラトス』。今期から2が始まりました。2期もきっと、恋愛パートでは織斑一夏という朴念仁を落とすべく、女の子たちがあの手この手でアピールを繰り返すのでしょう。

 

 そこから、実際に使える恋愛学を学ぼうというのが、この「インフィニット・ストラトス2に学ぶ恋愛学」。1話に一本ずつ書いていきます。

 

 第1話「一夏の想いで」では、一夏と女性陣があまり絡まなかったので、いきなり趣旨を少し変えて、シャルとラウラの絡みから見ていきましょう。

 

女性へのリクエスト

 

 アイキャッチにも使った画像は、終盤にシャルとラウラが部屋でイチャイチャするシーンからです。ショッピングから帰ってきた2人は、恐らくシャルの提案で着ぐるみ風のパジャマ姿に。ここでシャルは積極的にアプローチします。

 

「んんん〜、かわいい〜!」

「ラウラ、すっごく似合うよ」

 

 そして後ろから抱きついて、

 

「ふふ、だぁーめ。猫っていうのは、膝の上でおとなしくしてないと」

「せっかくだから、 “にゃ〜ん” って言ってみて?」

(一度拒否されて)「ええ〜、だってかわいいよ? ほらほら、言ってみようよ。にゃ〜ん?」

 

 ……ラウラさん、完全にほだされています。シャルの方はもうすっかり、調子に乗ったナンパ師みたいになっちゃってます。しかし、これが大事。

 

 セリフを見ていきましょう。まず「かわいい」「すっごく似合う」とストレートに相手を褒めちぎっています。これだけまっすぐ言われると、お世辞とも思いにくいし、やはり男女ともにこの褒め言葉は嬉しいものです(男性へは「カッコいい」の方がいいですね)。

 

 ひとしきり褒めて相手の受け入れ態勢が整ったら、「膝の上でおとなしくしてないと」と、相手をコントロール。それから「”にゃ〜ん”って言ってみて?」とひとつリクエストをします。

 

 ラウラはここで一度拒否しますが、「かわいい」「似合ってる」ゆえのリクエストなので、強く断れないのですね。そこでもうひと押し。「だってかわいいよ? ほらほら、言ってみようよ。にゃ〜ん?」

 

 で、ラウラさん「にゃ、にゃ〜ん」。籠絡です。

 

 文章にするとすごく計算じみているのですが、当然シャルはそんなことを考えてはいないでしょう。ただ、さすが女性同士といいますか、しっかり手順を踏んでいますよね。

 

 大事なのは女の子をきちんと褒めること。そしてリクエストをはっきり伝えること。「猫のマネしてみて」ではなく「”にゃ〜ん”って言ってみて?」と、より具体的に要求しています。こう言うと、相手は「猫のマネってどんな風にすればいいかな」と考える必要がありません。ただ単純に「にゃ〜ん」と言えばいい。このシンプルさが肝です。

 

 そしてリクエストに応えてもらったら、「ラウラ、かわいいー!」。ちゃんともう一度褒める、あるいはお礼をすることを忘れてはいけません

 

 ただ、この関係は何もこの場だけで構築されたものではありません。その前のショッピングからの積み重ねなのです。

 

 

イベントを使え!

 

IS2_1-2

 

 服を買いに、ショッピングモールを訪れた2人。シャルは、嫌がるラウラをコワイ笑顔で封じて、試着をさせます。
 (服は絶対に試着した方がいいです。経験上、試着せずに買った服は本当にお金の無駄遣いになります……。)

 

 ここでラウラは、「もう少し、かわいいのがいいな……」とリクエスト。これに対しシャルは「かわいいのがいいんだね!」と、喜んでとばかりに答えます。さらに「で、どんなのがいい?」と希望を聞き、ぴったりにコーディネート。凛々しさもあるけれど、背が低めで髪の長いラウラには、やはりパンツルックよりスカートが似合います。

 

 そして訪れた喫茶店でスカウトされた2人はバイトをすることになるのですが、勤務中に強盗が乱入。銃と爆弾で武装した男3人を、体術で撃退します。さすが代表候補生、受けてきた鍛錬が違うのだ……!

 

 もうお気づきでしょうか。2人は日常的なイベントと、非日常的なイベントで着々と距離を縮めていたのですね。

 

 特にシャルは、女の子らしくいることに慣れないラウラに対して、いざ彼女が「女の子の面」を見せてきた時は、大いに肯定しています。女の子らしさ、男らしさを演出するのは結構勇気がいることです。そもそも、そうそう意図的に出せるものでさえありません。それを肯定してもらえるのに、どれだけ安心することか。ルックスも相まって、作中でシャルが女性から熱い視線を受けていたのも分かるというものです。

 

 こういった積み重ねがあって、最初に記した「夜のリクエスト」につながるというわけですね。

 

結論

 

 シャルはイケメン

 

 あれを自然にやっているんだから、もし女の子だってバラさなければ、IS学園内の勢力図はどうなっていたことか!
 ……いえ、真面目にまとめると下記のとおりです。

 

★ リクエストは回りくどくせず、シンプルに、ストレートに

★ リクエストの通る関係性は、日常的なお付き合いや、非日常的なイベントをこなしてこそ

★ 肯定できるところは、全力で肯定する

 

 1期では一夏にデレデレだったシャルですが、2期ではこんなイケメンぶりもチェックしていきたいですね。百合展開を希望とは言いませんが(そもそも百合は苦手なのです)、女の子同士らしい絡みがあるといいなあ。

 

 次回はいよいよ2期からの新キャラお披露目会! 一夏にどんなアプローチをするのでしょうか……!

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です