ファッションとしてのアニメ

ファッションとしてのアニメ

 服を買う前は必ずファッション誌を2,3冊買って、参考にしながら欲しいものを確定させていくのですが、先日買った “FINE BOYS”(FB)に、男の子の部屋&部屋着をチェックするというコーナーでアニメ好き男子の部屋という一例が挙げられていました。

 

 アニメグッズに囲まれたお部屋。部屋の一例として出てきただけでなく、その後4ページに渡ってアニメ紹介。「とらドラ!」「あの花」「けいおん!」といった作品がピックアップされていました。  他のページでも、佐武宇綺さんという女性タレントが「あの花」を推していたり、着回しシミュレーションの中で男子大学生がカラオケでアニソンを歌っていたり。

 

 「本職」のオタクさんはこういうの大ッ嫌い、というのが僕の印象です。現に、今朝FBの記事の写真を挙げて憤る方もいらっしゃいました。かなりRTされてるみたいです。Yahoo! のリアルタイム検索でたどってみても、「うぜええええ!!!」っていう人の方が多いですね。

 

 

 なぜファッション誌はアニメを取り上げるのでしょうか。

 

 と、引きを作ってみたものの答えは簡単で、「ファッション」になるからです。ファッションは自分らしさを表現する手段のひとつであり、悪く言うならば他の人といかに差をつけるか、という技法です。サブカルチャーにも造詣が深い自分、他の人が手を出さないジャンルで見識を深めている自分……オタクじゃない彼らが違いを生み出すために、アニメはうってつけの材料なんですね。

 

 その分、(オタクから見ると)ボロが出ています。ボロっていうか、なんかズレてる。実際に記事を読んでみると、「『けいおん!』の魅力のひとつはノスタルジックな世界観」と言っていたり、「竜児にすぐ飛び蹴りしたりパンチしたりする大河。これって2次元限定」だったり、「ガンダムシード」だったり……(これでどこかで山田監督が「ノスタルジックな世界観を狙った画作り」とかおっしゃっていたらエントリが成り立たなくなるんですが……)。多分、本職の人が読んだら「?」ってなるところがちらほらあるんです。つまり、こっちから見ると軽い。

 

 

 なのに、誌面で堂々とアニメ好きを公言している。これが、彼の人々の逆鱗に触れるのでしょう。元来オタクは密やかにその趣味を全うし、自分を鍛えるもの。それがその浅はかさで表に堂々と出てくるとは何事だ! ……という感じなのではないでしょうか。しかも相手は自分たちが常々ネタ・マジ問わず「爆発しろ!」と目の敵にしているリア充の権化・読モ。何もかもが正反対で、でも市民権を得ているのは向こう。そんなイメージが重なって、記事を読まずとも否定するということになっているのかもしれません。

 

 それならば、伝授すればいい。オタクとしての自分の見方、捉え方、楽しみ方を教えればいい。実際に教える場なんてなかなかないとは思いますから、「わかってねぇな、俺が教えてやる」くらいドーンと構えていればいいのです。他がどうかは個人差として、アニメという分野は確実に優っているポイントなんです。クライマックスステージのアドバンテージのようにタダで1勝もらえるところ。それをすてるなんてとんでもない! 塀の向こうから「来るな! 来るな!」と必死に石を投げているだけというのは、ちとカッコ悪いです。嫌味にならない程度に、先輩風を吹かせていればいい。

 

 まぁ、優っているとか1勝とかは物の喩えとして取ってください。大事なのは、雑誌の記事が決してアニメを貶している内容ではない、むしろ好意的に捉えてくれているというただ一点です。 
 僕達はアニメで勝負している人じゃない。ただただアニメが大好きな人、ですよ。

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