集中して味わうこと

 僕はマルチタスク大好き人間です。「あれしながらこれやる」が好きで、何かを待っている間にこれを進めよう、みたいな考え方をよくします。一番好きなのはお菓子を食べながらマンガを読むこと、実家で朝食を摂りながら朝刊を読むことです。

 何か食べながら何か読むことが好きなわけですが、ひとつだけやめたことがありました。食事をしながらスマホを見ることです。

 サンドイッチとかおにぎりとかハンディなものならまだしも、定食とか丼とか……要するにお箸やスプーンを使って食べながらスマホを見ている人を見かけて、「あれはみっともない」と思い、自分ではやらないように決めました。傍から見ると、とても格好悪いのです。

 十代、二十代の人だと、家でご飯を食べながらスマホを見たり、LINEをしたりする人もいるかもしれませんが、それもやめた方がいい。ご飯を作った方からすると、おいしくなかったかなと心配になるし、何より自分が作ったものがどこかないがしろにされているような気がするのです。

 そんなわけで、ランチで定食などを食べる際は色々と考え事をしたり、お店で流れている音楽に耳を傾けたりしつつ、口に入れたものの味を感じながら食べています。そうすると、何かを読みながら食べている時より明らかに満足度が違うんです。

 お風呂もそうなんですよね。僕は本や雑誌を持ち込んで湯船に浸かる習慣があり、入ってからすべて済ませて出るまで1時間くらいかけています。でもたまに何も持たずに入ると、お湯の温かさでほぐれていく筋肉や、ぼーっと頭を空っぽにする心地良さが感じられて、湯船に浸かるのは10分くらいで満足します。そうすると合計30分ほどで出られたりして、時間も節約できちゃったりします。

 満足度が違うということは、それだけ自分の身体や頭の中にしっかり入っているということ。人だってそうです。面と面が向かい合う距離にいるのに、互いにスマホを見ていたら意味ないですよね。目の前の人とちゃんと話して、その時間を大切にしたい。

 「○○ながら××」をしている人は、ぜひひとつだけに集中してみてください。たったそれだけで、とってもリッチな体験が味わえますよ。

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