ラブライブ!第11話「最高のライブ」感想 またはμ’sの最高のライブについて

ラブライブ!第11話「最高のライブ」感想 またはμ’sの最高のライブについて

 新曲「No brand girls」めっちゃよかったー! ギターを全面に出したロックナンバーいいですなー! さすがスター西木野や!

 

 今回の作編曲は河田貴央さん。「ラブライブ!」曲では「after school NAVIGATORS」、そして「Wonderful Rush」も作編されています。他作品だとミルホが歌うヴァンガ曲「泣き虫TREASURES」とか、黒バスキャラソン「タイムマシーンがなくたって」を作られているんだとか。ギターがすごく印象的なナンバーが多いですね!

 

 あと前回も書きましたが、衣装のカラーリングがとても好みなんです。あの緑がかったブラックにゴールドのラインがちょーカッコいい。リアルライブで着てくれないかなぁ。これを身にまとって雨の中ステージに立つ9人がめちゃくちゃカッコよかったです。

 

 さて、今回はサブタイトルにもなった「最高のライブ」についてです。

 

最高のライブとは

 最高のライブってなんでしょう。お客さんを楽しませること、笑顔にすること、全力を出し切ること。何ができたら、最高のライブと言えるのでしょうか。

 

 3話「ファーストライブ」で、穂乃果はライブへの意気込みを海未に熱く語っていました。

 

「だって、絶対成功させたいんだもん。歌を作ってステップを覚えて、衣装を揃えて、ここまでずっとがんばってきたんだもん。3人でやってよかったって、がんばってきてよかったって、そう思いたいの!」

 

 そして9話「ワンダーゾーン」で、海未はこう言っています。

 

「ことりと穂乃果は、私の一番のライバルですから」

 

 μ’sの発起人であるこの3人は、常にお互いをちゃんと見ています。それは人数が増えても同様です。同じ歩調で、みんなが目標に向かって力を出せる場所にいる、それがμ’sの「最高のライブ」を繰り出す条件です。

 

 μ’sを見ていると、「絶対的エース」という存在はいないように思います。確かにセンターは穂乃果で、加入以降取り仕切っているのは絵里、部長はにこですが、あくまで役割としての印象が強い。なんというか、9人揃ったときに最大限のパワーが発揮されるような感じを受けます。だから、足並みを揃える必要があり、お互いをきちんと見ている必要があります。

 

 お互いを等身大のままに見ることを、「ことほのうみ」の3人はずっとやってきました。そして他のメンバーも同じようにするための一手として、前回の「先輩禁止」がありました。みんなが同じラインに立っていたのです。

 

 ところが、今回そのラインが崩れた。しかも、スポーツ風に言えばμ’sの「センターライン」である2年生3人のところで崩れてしまったのです。

 

 

裏返った穂乃果の長所

 初めてラブライブ出場圏内に入り、俄然盛り上がる穂乃果。他のスクールアイドルが追い上げようとするなか、本番直前に新曲を入れるなど、学園祭に向けて穂乃果たちもピッチを上げようとします。

 

 新曲の追加を決定し、絵里に叱咤された穂乃果が「全力でがんばる!」と答えた直後、ことりは微かに唇を震わせます。あのエアメールは、恐らく何かしらの海外への誘い。悩むことりは仲間に打ち明けることができず、ひとりだけ「入る」ことができません。言えないことで停滞している間に、周りはどんどん前へ進んでいきます。迷いと焦りは、多分にあったでしょう。

 

 こんな状態のことりにこそ、穂乃果が必要でした。穂乃果のリーダー性って、グイグイ進んで引っ張るというより、他人の背中を押したり、あるいは引っ張り上げたりするタイプだと思います。順境を加速させるのではなく、逆境をはね返すものです。今回も、大雨に気持ちが落ちかけたみんなに檄を飛ばし、前を向かせましたよね。そういう意味で、今のことりには、穂乃果が一番必要だったのです。

 

 しかし穂乃果はことりの異変に気づけませんでした。ポスターのシーンで、意を決して告白しようとすることりに気づかず行ってしまい、海未との電話でも「大丈夫じゃないかな〜?」という調子。逆境をはね返すほどの力で前に進むあまり、周りが見えないほど前に進みすぎてしまいました。あまつさえ、自分さえも見えなくなってしまった結果、本番中に倒れるという事態になってしまいました。

 

 

やりたいことをやるやり方

 「ラブライブ!」はずーっと「やりたいこと」について描いてきました。11話でも一度このフレーズが出てきていて、屋上の練習で穂乃果が熱くなりすぎているシーン。海未に「一言いってやってください」と言われたことりが、「私は、穂乃果ちゃんのやりたいようにやるのが一番だと思う」と返しています。

 

 自分のことで精一杯なことりが、半ば心ここにあらずな具合に返した言葉ですが、自分の状況にも少し引っ掛けているようにも思えます。

 

 「こんなチャンス、めったにないわよ」ということりママのセリフから、エアメールはことりの「やりたいこと」を叶える内容と推測できます。しかしそれを叶えるには、仲間の元から離れなければならない。μ’sの仲間たちのことを考えないわけにはいきません。

 

 きっと、穂乃果にも同じことが言えます。今までずっと前向きに、「やりたい」という気持ちをもって、目標へ向かって一直線に進んできました。「いつもそうやってここまできたんだもんね、μ’sってグループは」と絵里も話していました。しかし今回それが通用しなかった。

 

 酷い言葉を使いますが、「やりたい」だけでどんどん突き進んでしまうと、時にそれは「自分勝手」になってしまいます。「やりたいことをやる」って、そうじゃない。やりたいことをやるにも、きっとやり方があるんじゃないでしょうか。

 

 今や9人になったμ’sが、チームとして「やりたいこと」を叶えるそのためには、仲間同士、お互いがお互いと向き合う……そんなことが語られるのが、次回「ともだち」じゃないかなと想像しています。

 

 

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