傍にいるための条件

傍にいるための条件

 「ゆびさきミルクティー」作者・宮野ともちかさんの新刊「リカ」を読みました。
 品行方正・成績優秀・スポーツ万能なパーフェクトお兄ちゃん(でもムッツリスケベ)を演じる兄・和哉と、そんな兄に尊敬の念と劣等感がないまぜになった感情を持つ天真爛漫な妹・リカの近親恋愛。

 

  オビの文句は「あたしはお兄ちゃんに絶対服従を誓います」で、これは作中でもリカが和哉に向かって放つセリフです。しかし同時にリカは、自分が和哉に勝てるものは何かないのかと懸命になって探すのです。

 

 このふたつの要素が、すごく恋愛してるなぁって思わせるのです。

 

 好きになった相手のことは基本、肯定。でもそれだけじゃ傍にはいられない。何か勝てるもの、相手が自分を認めてくれる部分、頼られる部分がほしい。テンプレ的な例ですが、男が「何か相談にのるよ」って言うのもそうだし、女の子が料理を作ってあげるのもそうです。「喜んでほしい」のと「喜ばれたい」は別物ですが、非常に似ている感情です。先日Twitterで流行った右と左の女性じゃありませんが、いわゆる守ってあげたくなる娘がモテるのも、男が介入できる部分があるからなんですよね。

 

 付き合って何年も経つならいざしらず、付き合うことになった直後とか、片思い中には、この感情は必ず出てくるものです。もちろんそれは悪いことじゃない。むしろ、自分が成長するエネルギーに変わるように思うのです。恋愛に限らず、そうやって人は「ふさわしい人」になっていくのですね。

 

 

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リカ 1 (ジェッツコミックス)
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宮野ともちか
白泉社 (2012-08-24)

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