カテゴリー: アニメ感想

国木田花丸の向こうに見えた東條希―ラブライブ!サンシャイン!!第4話感想

 国木田花丸と黒澤ルビィが体験入部し、5人で練習をすることになったAqours。この時、彼女たちは手をつなぐのではなく、手を重ねて掛け声をあげました。

 そう、このお話は“μ’sの文法”。すなわち、「やりたいことは?」ともう一度問うエピソードなのです。

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なぜAqoursのライブに観客が集まったのか―「ラブライブ!サンシャイン!!」第3話感想

 生徒会長を超える理事長という存在、3人での活動、初のライブ……この3話は、1話、2話で隠れていた要素、ぼんやりしていた表現が一気に輪郭を帯びた30分でした。物語に必要な単なる要素というよりも、Aqoursのあり方そのものが顕わになりました。

 だからでしょうか、このエピソードのサブタイトルは「ファーストライブ」ではなく「ファーストステップ」でした。

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桜内梨子が探していた光―「ラブライブ!サンシャイン!!」第2話感想

 実は、小学校から高校2年までピアノを習っていました。練習にはまったく不真面目でしたが、教室の発表会にも出て人前で弾いた経験もあります。先生が亡くなったのを機に習うのもやめてしまったので、かろうじて今でも弾けるのは大好きだった堀江由衣さんの「桜」くらいです。

 楽器の演奏は、一度音を鳴らしたが最後、止めることはできません。止めてしまったら、曲でなくなってしまうから。特にピアノは音階がはっきりと区切られていてミスが目立ってしまう楽器ですから、人前で最初の一音を鳴らすのは、とても勇気の要ることです。ピアノの演奏は、自分の力量や世界観を、繊細な指の動きを通じて他人にさらけ出す行為なのです。

 桜内梨子は、その一音を奏でることができませんでした。

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高海千歌のスペシャリティ―「ラブライブ!サンシャイン!!」第1話感想

 きっと、みんな何者かになりたいんだと思います。“何か”として見てほしい。自分は“何か”であると思いたい。でも、「何かに夢中になりたくて、何かに全力になりたくて、脇目もふらずに走りたくて、でも何をやっていいか分からなく」なってしまう人は、とっても多いのではないでしょうか。

 特に今の時代は、楽しいもの・おもしろいことがたくさんある。他人とも簡単につながることができる。でもそのぶん、深く入り込むことができない。自分より“何か”ができる人とたやすく比べることができちゃうから、自分の至らなさにすぐ傷ついてしまう。それでも、「その日が絶対来る」と信じられるかどうか。そして信じた結果どうなったか、身を持って示したのがμ’sです。

 僕らは彼女たちの姿に胸を熱くしました。それは、静岡は沼津で暮らす高校2年生・高海千歌も同じだったのです。

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