リトルバスターズ!Refrain 第2話「そのときも雨が降っていた」感想 または今がずっと続く、本当の意味

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 「今がずっと続けばいいのに」

 

 理樹はこの言葉を何度も口にします。楽しい仲間、幸せな時間。これらに囲まれて、理樹と同じように思わない人も、なかなかいないでしょう。

 

 2話では、この言葉を叶えることと反すること、ふたつの事象が発生します。

 

反すること

 印象的だったのは、来ヶ谷からの告白でした。原作では理樹から告白し、さすがの姉御も赤面してデレデレというシーンでしたが、アニメでは来ヶ谷の方からひとこと。

 

 直前のいつものからかいと違うのは、ニヤリと笑いながらいじる、いわゆる「おねーさんの顔」ではなかった点です。「理樹くんが好きだからさ」と言った場面のキャプチャを冒頭に載せましたが、にこっと屈託なく笑う来ヶ谷の顔は、女の子のそれそのもの。「どうしてそんなにからかうのさ」と訊きながら、そんなふうに答えを言われたら、「またそんなこと言って」なんて返せませんよね。

 

 以降、心ここにあらずという状態になる理樹。あれだけの子たちに囲まれていながら、「ひとりの女の子との距離」を意識したのは、ここにきて初めてではないでしょうか。

 

 沸き立つ男子たちを横目に、ひとりおもしろくないという表情の鈴。もっとも、鈴の場合は明確な恋の嫉妬というよりは、ずっと一緒だった仲間を獲られてしまうことへの不安の方が近いように思います。

 

 「今がずっと続けばいいのに」の「今」の中には、仲間たちのことが当然入っているでしょう。今のリトルバスターズの面々は、お互いが絶妙な距離感を取っています。それも無意識に。

 

 誰かと誰かが距離を縮めると、それはもう「今」ではなくなります。絶妙な距離感のバランスが崩れてしまう。どこかで歪みが生じる可能性もある。ずっと続くことを願いながらも、人と人が一緒にいる以上、それは難しいことなのかもしれません。関係が変わるなんて、起こり得るとても自然なことだからです。

 

 

叶えること

 一方で「今がずっと続」くことが叶えられた場面も。そう、繰り返される6月20日です。

 

 花火大会が終わり、場面遷移すると、理樹、真人、謙吾の3人が理樹の部屋にいます。止まない雨。理樹の修学旅行のしおりにコーヒーをこぼす真人。ラジオをつける謙吾。そこから流れる、6月20日の天気予報。

 

 「今がずっと続けばいいのに。」この願いが叶った世界といえると思うのです。

 

 同じ日が繰り返されれば、何も終わることはない。壊れることもない。今のまま、リトルバスターズの中で幸せな日々が続くのみ。それはきっと、気持ちのいいことでしょう。

 

 しかし、理樹は違和感を覚えると、真相を確かめるべく放送室に向かいます。つまり、これでいいと彼は思っていないわけです。

 

 今がずっと続けばいいと願ったのに? なぜでしょう。

 

 

理樹が動いた理由

 ひとりぼっちだった理樹が、恭介たちによって救われたという話は、1期の1話から本人が繰り返し話してきました。バカみたいに思うことにも本気で取り組む、だから楽しい。そんな人生の過ごし方(ちょっと大げさでしょうか)を恭介は理樹に教え、理樹はそれについていきました。

 

 2話の中で「僕たちは昔からちっとも変わっていないんだ」と理樹が言います。これは、「昔」がコールドスリープしたままという意味ではありません。恭介が主導してきた、楽しい過ごし方は確かに変わりません。それを今までずっと積み重ねてきたということが大切です。

 

 楽しい時間がほんの1日なら、一瞬なら、理樹は別段「救われた」とは思わないでしょう。恭介たちとの楽しい時間が積み重ねられてきたからこそ、単なる刹那的な思い出ではなく、人生を変えた出会いだったと思うに等しい出来事になるのです。

 

 理樹はそれをわかっていると思います。「今がずっと続」くことの意味を履き違えていません。同じ時間がただ繰り返されるのではなく、積み重ねることが必要なのだと。

 

 だから最後に、放送室に向かったのではないでしょうか。このおかしな世界の真実を知ろうとするために。

 

 

気になる3話

 繰り返されていることに気づいているのは、理樹だけなのか? 来ヶ谷はどうなのか? ふたりの関係性は……。

 

 3話に向けて気になることがいっぱい出てきてしまいます(明日には4話が放送されますが、まだ3話も観ていないのです)。特に鈴の態度で、彼女が繰り返される日々から抜けだしているかどうかがわかりそうだなと思っているのですが、そのような場面は出るでしょうか。

 

 来ヶ谷がすごく女の子でとても可愛らしかったと同時に、理樹もさすがヒロインという可愛らしさでしたね……! 男性陣にモテモテなのも頷けます。

 

 3話では、今度は凛々しい理樹が観られるのでしょうか。

 

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